Bud Powell: Ups'n downs (1964-65, Mainstream)
A1. Ups / Downs (Bud Powell)
A2. Like Someone In Love (Burke, Van Heusen)
A3. Earl's Impro (Bud Powell)
A4. Thelonius (Thelonius Monk)
A5. A Moment's Notice (John Coltrane)
B1. Caravan Riffs (Bud Powell)
B2. 'Round Midnight (Hanighen, Williams, Monk)
B3. Jazz Black / White (Bud Powell)
B4. I Can't Believe You're In Love With Me (Gaskill, McHugh)
B5. March To Paris (Bud Powell)
Bud Powell(p), Unknown; possibly Scotty Holt (b on A1, A3–B1, B3, B5), Unknown; possibly J. C. Moses or Rashied Ali (ds)
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全盛期ではないパウエルの演奏の魅力はなんだろうか。よくわからない。
アート・ペッパーの晩年の演奏に関する物議なんかは全盛期のスタイルからの変遷によるもので、インターネットのない時代、新たなレコードで不連続に伝わったこと、に由来するのだろう。今となっては、新たな全盛期、と云えなくもない。
パウエルについては、「全盛期」のスピード感を頭に入れて聴くと、その片鱗を覗かせながらも、破綻しつつある演奏が放つ妙な開放感、に惹かれる、なのか、なんだろうか。やはり、よくわからないが麻薬的な魅力がある。このレコードは欧州からの帰国後の1964年から1965年にかけての演奏を集めたコンピレーションのようだけど、録音は同時期のColumbia盤同様、良い。「全盛期」の録音でスポイルされているピアニズムに惹かれる、のかもしれない。
