K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Jazz: RVG

Milt Jackson: Opus De Jazz (1956) ECMに通じる音響空間だと (まだまだRVG)

何かつまらないなあ、という感覚を持って、昨日のリッチー・コールを聴き終えた。悪くはないが、普通なんだよね。 で、1950年代のモノラル、サヴォイのアルバムをターン・テーブルに載せた。モノラル録音。 その瞬間に「広がる」音響空間に刮目した。5人の…

Richie Cole: Alto Madness (1977) 1970年代後半のRudy Van Gelder

昨日、久しぶりにリッチー・コールの名前を見て、懐かしくなった。1980年頃のピン・ポイントの人気沸騰振り、が。 で、当時のレコードを眺めていたら、うち1枚がヴァン・ゲルダーが録音したものだと、気がついた。ちゃんとvan gelderの刻印がレコードに入っ…

CTI時代のRudy Van Gelder (Hubert LawsのThe Rite Of Springを聴いて)

結局はヴァン・ゲルダーの活動がどのように終焉したのか、気になっている。wikiとかネット情報をみても、CTIの破産(1977年)のあと、クリード・テイラーもヴァン・ゲルダーも目立った活動はなくなっている。おおよそ40年弱前のこと。ヴァン・ゲルダー50代、…

Stanley Turrentine: Sugar (1970) CTIのRudy Van Gelder 2 (もっとCTIらしいもの)

もっとCTIらしいもの、と思ってこれにした。 針を下ろした瞬間から強い音圧。確かに違う。タレンタインの図太い、やや臭めのテナーの炸裂感がばっちり。聴いた瞬間に、これはBlue Noteとは異なる1970年代のヴァン・ゲルダーの音なんだと理解。 基本的には音…

Joe Farrell: Song Of The Wind (1970) CTIのRudy Van Gelder

このアルバムは小編成。メンバーを見て分かるように、1970年頃のマイルス・バンドから管を抜いて、リーダをジョー・ファレルにしたセッション。音は想像の通りで、デジョネットの鋭いビートの上で、各人、奔放なソロを繰り広げる。ジャック・ジョンソン的空…

Bill Evans: Trio '65 (1965) VerveのRudy Van Gelder2

ラファロ後のエヴァンスはあまり沢山は聴いていない。それでもチャック・イスラエルとの演奏は決して嫌いでは無くて、エヴァンスのピアニズムを聴く、という観点では歴代ベーシストなかで一番じゃないかと思う。サポート役に徹していて、エヴァンスがゆった…

(BST84127) Kenny Dorham: Una Mas (1963) 躍動するドラムを捉えた

もう少しRudy Van Gelderの音を聴いていきたい。 Blue Noteの4000番台で、録音がいいなあ(というより好きだなあ)、と思うのはケニー・ドーハムのUna Mas。ボクが持っているのはステレオ盤。だからBST84127。網羅的には聴いていないから、タマタマ持ってい…

(BST84205) Pete La Roca: Basra (1965) 夜半前のSweet Basilで

ボクが持っているレコードはリバティ盤。これはオリジナルではなくて、ブルーノートがライオンからレコード会社に売り出された後のもの。概して、ブルーノートのオリジナル盤は高価なので、リバティ盤でRudy Van Gelderの刻印がついているもの、で集めている…

(BLP1595) Cannonball Adderley: Somethin' Else (1958) Blue NoteのRudy Van Gelder

何となく前の記事でRudy Van Gelderについて、Negativeな印象が残るような書き方をしたので、もう一つ書く。 このレコードはあまりにも「名盤」で有名な1枚。ボクも何枚持っているだろうか。学生の時に買ったキング盤、亡父の東芝盤など。演奏はあまりも有…

Oliver Nelson: Blues And The Abstract Truth (1961) ジャズが好きなんじゃなくて

出歩いてばかりいて、家をずっと空けていた。 で、帰ってきてからレコードをかけている。ジスモンチ、吉沢元治、高橋悠治/三宅榛名まできて、急に、コレが聴きたくなった。 ふっと思ったことは、ジャズが好きなんじゃなくて、ジャズを聴く自分が好きなんじゃ…

Sonny Rollins: Saxophone Colossus (1956) 場を作る力

あまりにも有名な盤なので、内容を語るのもヤボだろうと思う。(少しだけでも)詳しい人は気がついたと思うけど、ジャケットがオリジナルと異なるものを掲載している。今日届いたレコードだけど、1964年以降のプレス。 それでもカッティングはルディ・ヴァン…

(BLP4022) Duke Pearson: Profile (1959) 揺れる美音

今年欲しかったレコードはいろいろあるが、デューク・ピアソンの初期のピアノ・トリオが2枚、勿論ブルーノート。モノラル盤が欲しい、と思っていた。随分前に新宿のディスク・ユニオンのセールで見たのだけど、2枚とも6万円台。ということで手が出なかっ…

The three sounds: Moods (1960) Blue Note Soundsの楽しさ、そして

最近、格安で入手した1枚。オリジナル・プレスのモノラル。例の「耳」マークも入っている。ジャケットはコーティングされた厚め、インナーには数々の名盤の写真。盤のスクラッチ・ノイズも少なく、くすんだ感じの「Blue Note Sounds」を楽しむことができる…