K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Ran Blake: Duke Dreams(1981) なんとも疎に美しく響くピアノ


  四日市で買った3枚のLPレコードなのだけど、一勝一敗一引分だった。クリスチャン・エスクーデ+シールマンスは負け。あかんかった。80年代のフュージョン風アレンジが入った間抜けな一枚。引分けはジョージ・アダムス。まあ聴く前からわかっていた音だから。よかったけどね。

 このラン・ブレイクは予想以上に良かった。あまり聴かないピアニストだけど、昔から気になっていた。なんとも疎に美しく響くピアノ。隙間だらけの音。エリントンの曲調には流麗なタッチよりも良く合うような気がする。モンク的な感じなのだけど、音のよろけ方がもう少し精緻で(へんな表現)、ミシャよりも音を投げ飛ばすような跳ね方が面白い。実はコトバにうまく表すことができないのだけど、裏側からオトを眺めるような不思議なオト体験だった。モンク曲集もあるようなので、すっかり欲しくなってしまった。

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Ran Blake: Duke Dreams(1981, Soul Note)
   1. Duke Dreams
   2. Something To Live For
   3. Me And You Tk. 1
   4. Drop Me Off In Harlem
   5. The Duke
   6. Blue Rose
   7. It Don't Mean A Thing
   8. Black And Tan Fantasy
   9. Animal Crackers
  10. Me And You Tk. 2
  11. Sophisticated Lady
  12. Take The A Train
Ran Blake(p)