今日の土曜日は仕事日にした。とても沢山の事務仕事が滞っているから。まあ、音楽を聴きながらの書類作りも悪くない。ここのところ60年代後半のジャズばかり聴いていたのだけど、たまにはクラシックということで、求めてからあまり聴いていなかったキース・ジャレットの24の前奏曲とフーガ。シェルバコフやメルニコフの演奏で相当満足していたので放置。
気軽に聞き始めたのだけど、想定以上に好みに合う。仕事場の20年前の4000円のスピーカで聴いているのだけど、響きの美しさが十分伝わる。ロシアのピアニスト達のような音の冷ややかさ、あるいは氷のような切れ味はないのだけど、遠くに雲が浮かぶような、淡い感じの夏空のような演奏。BGMのように軽くオトが流れてきたのだけど、ときとしてハッとするようなピアノの弾けた鳴りに、不意打ちをくらったように惹きこまれた。仕事中に聴くもんじゃない。
2年ほど前からクラシックを聴いているのだけど、それで何が変わったかというと楽器の響きそのものにとても気持ちがいくようになったこと。その悦びを改めて思う。