新春早々、非ジャズアルバムの紹介となるのだけど。実際、ジャズを中心に随分といろいろな音楽を聴いている気がする。毛糸玉の端っこを持って、旋回させているような感じ。次第に回転半径が広がって、聴いているオトもどんどん広がっている。特にLPレコードで買い集めているのは1980年前後のオト。改めて買ったレコードをみると雑多で、だけどボクが大学生であった頃の音空間が次第に再現されているような感じ。ちょっと不思議。
それはさておき、昨年秋に入手してから随分と聴いているアルバム。ドビュッシーの生誕150年を記念して企画されたもの。あわせてエマールの東京公演も行われたのだけど、気がついたのが遅くて、出かけられず。とても残念。
エマールの演奏は適度に冷ややかで、されとてココロを冷やしたり、無機的にならないオトの美しさ。音の細流が濁りのない美音を奏でる快感は何者にも代え難い。これ以上、この美しさを語るコトバはないのだけど、生きているピアノ奏者の特権、とても美しい録音を享受できる。
お正月のひととき、無心にオトに身を任せる時間がとても愉しい。