窓から見えるのは、早い春の風情。茜色に染まった白い山が、遠くで揺らいでいた。
気温は低く、強い風にあたると全く春、のような気はしないのだけど。意味もなく何かしら不安な気分だけが沸き上がる、ことは何とかして欲しいと思う。季節の変節点に立っている事を、そんなことからも思う。体内の歳時記、みたいなものだ。
遠くの山を眺めていると、その峰のひとつに立つ自分を夢想している。そんな朝の浮遊感を束の間楽しんでいる。
窓から見えるのは、早い春の風情。茜色に染まった白い山が、遠くで揺らいでいた。
気温は低く、強い風にあたると全く春、のような気はしないのだけど。意味もなく何かしら不安な気分だけが沸き上がる、ことは何とかして欲しいと思う。季節の変節点に立っている事を、そんなことからも思う。体内の歳時記、みたいなものだ。
遠くの山を眺めていると、その峰のひとつに立つ自分を夢想している。そんな朝の浮遊感を束の間楽しんでいる。