K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

渓流で過ごす時間


 滞米中も気になって仕方がなかった。

 昔、沢登りで何回か丹沢には行っているのだけど、それ以来の入渓。沢の気持ちよさをすっかり思い出してしまった。しかも沢登りと違い、ゴム長を装着し、相応の深みまで徒渉し、沢を溯行する感覚に痺れてしまった。

 とは云え初心者。釣果は少なく、20cm級のヤマメ2尾、尺イワナなどは同行の「師匠」の素晴らしい助けで何とか。それでも竿から伝わる「獲物」の感触にも、また痺れてしまった。

 だから帰国早々にも入渓したかった。

 そんな訳で、明け方から出勤までの僅かな時間に「朝練」のような渓流釣りに。行き先は近所の犀川上流。初日は師匠のK太君と、二日目は単独。初日に入梅後の渓流の魚の様子を聞いて、二日目に少し攻めてみた。

 20cmのヤマメを釣り上げて、ようやく気持の中がすっきり。2日間で釣った魚は塩焼きとオリーブ油焼き。

 

 夜明け前後の沢から沸き上がる淡い水蒸気のなかですごす。時間の感覚が彼方へ飛んでいく。自宅から僅か20分足らずで深い渓流に入れることは、凄いことではないか。移り住んで、よかった、と益々思う日々。

 どれくらい渓流に魅了されているかというと、LPレコードの蒐集中毒が完治する程。要は「中毒癖」があり、レコードから渓流に移った、ってこと。やれやれ。まあ、カード支払い明細の健全化に大いに寄与している。