K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Green Papaya@San Francisco: 米国で食べるものは結局

 食べるものについて考えること自体が面倒なので、米国で食べるものは結局、安易な選択。ヴェトナムかタイ、ステーキ、海沿いだったら海産物。そんな感じで、追求はしていない。かつて、コロラドバッファローやエルクを食べたが、金沢あたりで食べた鹿や猪のほうが、はるかに美味かった。

 そんな訳で、フォー食べたらいいや、って感じで探すと、さすがアジアと繋がっているサンフランシスコ。実にヴェトナム料理店が多い。ホテルの近所のMiss SaigonとGreen Papayaへ。フォーは圧倒的にGreen Papayaが美味しかった。

 昨夜はmeetingでマレイシアのペナンから来た人と喋ったが、中国系。多分、明末から清の頃に南方に渡った福建あたりの人達だろう。渡航して幾百年も漢字を書いて、中国名を名乗る、西洋起源のナショナリズムと関わりなく外地で民族意識(あるいは同族意識)を保つ彼らは凄いなあ、と思う。外観はヴェトナムやタイ北部と変わらず、日本人とも区別がつきがたいのだけど。あのあたりが日本人の起源の一つだよなあ、といつも思うのだが、民族意識の強度は全く及ばないと思う。朱印船の頃にできた日本人町は100年も経たずに現地に溶け込んだから。良くも悪くも、それが我々の特性なんだと思う。いつまでも社会に異物感を与え続ける中国移民の強度、と真逆なんだと思う。先の大戦で日本が中国に勝利していたら、きっと統治者たる日本も中国に溶けてしまったのだろうな(匈奴鮮卑、蒙古、満洲などの部族がそうであったように)、と、フォーを食べながらどうでもいいことを考えていた。

Miss Saigon。入り口にアオザイ着たマネキンが立っていて、気味が悪い。

Green Papayaのpho、うまい。