K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Eddie Louiss, John Surman, Daniel Humair: Our Kind Of Sabi (1970) エディ・ルイス盤だと知っていたら...

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 つい先日届いたレコード。ジョン・サーマンのリーダ作、の積もりだったから入手。1970年頃の盤をゆっくりと蒐集中。

この頃のサーマンって、とにかく格好イイ、と思っている。

だからエディ・ルイス盤だと知っていたら、入手しなかったと思う。勘違いだったのだ。入手したアルバムは日本盤で、見開きのジャケットを開くと、油井正一センセイの解説。そこでも正直にエディ・ルイスは全く知らないと吐露されている。

ボクにとってのルイスは、ペトルチアーニとのデュオ、ピアノとオルガンがせめぎ合う好盤の奏者。同僚だったフランス人のドミニクに聴け、と云われて暫くハマった盤だ。ミアノに粘りつくようなオルガンが良かった。1990年代のお仕舞いの頃: 

この盤は万博の時にMPSのベーレントがプロデュースしたEuropean Down Beat Poll Winnersの際に、東京で録音したアルバム。

サーマンとの曲では、ルイスは後ろにまわっているので、実質、サーマンのアルバムかと思ったが、作曲・アレンジは殆どがルイス。またサーマンはA1、B1のみ。やはりルイスのアルバムなのだ。ペトルチアーノとのアルバムでの「粘り」のようなオルガンの魅力を伝えるような感じは全くなく、グルーヴ感は薄い。ハッキリ云うと、アカン。これは録音の問題もあるかもしれない、低音のレベルが低すぎて、ビートが前に出てこない。サーマンが抜けてペデルセンを加えたA2のピアノ・トリオ、ルイスとユマールのデュオのB2は実に詰まらない。クサしたけど、ルイスはペトルチアーニとのデュオが素晴らしいので、そっちをどうぞ:

駄盤かと云うとそうでない。サーマンが吹いているA1, B1は、大好きなサーマン盤やマクラフリン盤の空気そのもの。実に格好イイ。硬質のバリトンの音が大きく場を掴む。抽象的な音の造形が冷たい大気のような空間を一筆書きで描く。そしてビートに乗った瞬間の気持ちよさ、それで十分。

それにしてもバリトンで高音域まで綺麗に吹くなあ、ソプラノのような音まで出すなあとB面で驚いていたら、いやソプラノだった。失礼しました。 

Our Kind of Sabi

Our Kind of Sabi

 

こんなオムニバスを見かけた。洒落だねえ、SABAレーベルの

アワ・カインド・オブ・サバ

アワ・カインド・オブ・サバ

  • アーティスト: オムニバス,リモーナ・フランシス,エディ・ルイス,クリス・ヒンゼ・コンビネイション,ジョージ・デューク,ジョルジュ・グルンツ,ジャーマン・オールスターズ,ヨアヒム・キューン,トニー・スコット,エンブリョ,リズム・コンビネーション&ブラス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2000/12/20
  • メディア: CD
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Eddie Louiss, John Surman, Daniel Humair: Our Kind Of Sabi (1970, MPS Records)
A1. Our Kind Of Sabi (Eddie Louiss) 10:15
A2. Zafe Ko Ida (Traditional) 7:33
B1. Song For Martine (Eddie Louiss) 16:41
B2. Out Of The Sorcellery (Daniel Humair) 4:14
Eddie Louiss(org, p), John Surman(bs,ss on A1, B1), Niels-Henning Ørsted Pedersen (b on A2), Daniel Humair(ds)
Engineer: Norio Okada
Produced In Tokyo on the occasion of the Japan tour of the "European Down Beat Poll Winners" by Joachim E. Berendt.
Recorded August 27, 28 and 29, 1970 at Nippon Columbia Studio Akasaka, Tokyo.

入手したのは日本盤

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