K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

廣木光一、渋谷毅: Águas De Maio 五月の雨(2018) 柔らかく、ほのかに暖かな世界

昨年の発表当初から欲しかったアルバム。愚図愚図しているうちに今になった。詳しくは、廣木光一サイトに述べられている。また購入もこちらから:

予想に違わないボッサ・ノヴァ風日本のジャズ味が薄くついたような印象のアルバム。そう思って上記サイトの廣木さんの解説を読むと、そうではなくて自作曲、アジアの曲も含む。しかし廣木・渋谷の確たる音世界が広がり、曲の出自には関心が向かない。

なんと云おうか、渋谷さんが醸し出す歌詞がない唄の世界のうえで唄うギターといった案配か。そこには古澤さんや高柳さんへの追慕を含め、柔らかく、ほのかに暖かな世界に包まれる、その感覚が麗しい。

タイトルは5月の雨。今、金沢はジルベルトじゃないが3月の雨。濡れた窓を通し、柔らかな光景を眺めながら聴く、このアルバム、ショボい装置で小音量なのだけど沁み渡るのだ。

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廣木光一、渋谷毅: Águas De Maio 五月の雨(2018)
1 . O Mundo É Um Moinho 人生は風車 (Cartola)
2. He Is Something (HIROKI Koichi)
3. Águas De Maio 五月の雨 (HIROKI Koichi)
4. Kozue (HIROKI Koichi)
5. On A Slow Boat To Taiwan (HIROKI Koichi)
6. Carinosa (Traditional)
7. Cíclame Branco 白いシクラメン (HIROKI Koichi)
8. Frenesi (HIROKI Koichi)
9. Feitio De Oração 祈りのかたち (Noel Rosa)
10. Cooljojo (HIROKI Koichi)
11. Beyond The Flames (SHIBUYA Takeshi)
12. Sleeping Jojo (HIROKI Koichi)
廣木光一(g), 渋谷毅(p)
2018年5月16, 17日録音