c: ゲストハウスで昼寝(2006, STUDIO WEE)
1. ライフタイム・ブルース
2. あや
3. オールド・伝馬町ストリート
4. 川の中へ
5. 焼酎島の黒木さん
6. ゲストハウスで昼寝
7. ちりめんじゃこの歌
8. 泣いたり笑ったり
9. バンブー・ジャム
10. ずっとふたりで
松風鉱一(ts,as,bs,bcl,fl),加藤崇之(g),水谷浩章(b),外山明(ds)
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いや、これは面白いし、素晴らしい。それぞれの奏者の音が粒立ちながら、存在を主張し、音響空間を広げる。ライヴでありがちな、熱狂を纏ったような取り繕いはなく、音を積み上げていく。
管楽器は熱せず冷めず、淡々と音を紡いでいくが、その奇妙な音色が大きく音空間を規定している。モンクやドルフィー、レイシーやメンゲルベルクが放ったような、奇妙な空気が纏わりつく。その感触が気持ち良い。
乾いた音を放つギターは、音色を時事刻々と変えていく。あるときは1960年代末のシャーロックのような軽く壊れた感じ、これは好み。菅が点描のように空間を与えていくならば、ギターは点と点の間に大気を流し込む。それもまた奇妙な味だ。
律動や音色も様々に変化しながら、どこにもない音を組み上げていく感じに、軽い昂奮を覚える。
素晴らしいなあ。
松風鉱一 Koichi Matsukaze Quartet - ゲストハウスで昼寝 Guesthouse de Hirune
ゲストハウスで昼寝 Guesthouse De Hirune
- アーティスト: 松風鉱一 Matsukaze Koichi
- 出版社/メーカー: Studio Wee
- 発売日: 2006/08/27
- メディア: CD
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