K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Thelonious Monk: The Complete Riverside Recordings [DISC-1] (1955) Thelonious Monk Plays The Music Of Duke Ellington

Thelonious Monk: The Complete Riverside Recordings [DISC-1] (1955) Thelonious Monk Plays The Music Of Duke Ellington
[Session 1,2]
1-1. [A1] It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing) 4:38
1-2. [A2] Sophisticated Lady 4:27
1-3. [A3] I Got It Bad (And That Ain't Good) 5:52
1-4. [A4] Black And Tan Fantasy 3:24
2-1. [B1] Mood Indigo 3:13
2-2. [B2] I Let A Song Go Out Of My Heart 5:40
2-3. [B3] Solitude 3:42
2-4. [B4] Caravan 5:55
Thelonious Monk(p), Oscar Pettiford,(b), Kenny Clarke(ds)
[A1]-[B4] Riverside RLP 12-201 Thelonious Monk Plays The Music Of Duke Ellington
Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, July 21 & 27, 1955
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Disc-17のサンフランシスコほどの透明感はない。サンフランシスコの後に聴くと、少し古い録音だな、と思わせる。やはりRVGを感じさせないほど、高音が伸びたフラットな印象。打音の後、高音が跳ねる感じが、若干、気にはなるが。音圧はそれなりに強い。ベース、ドラムを含めて。とにかくバランスが良い音。

サンフランシスコの後に聴くと、案外、端正な演奏で驚いている。流麗な感じで、強い揺らぎや、音を間引いたと思わせるような間、弾け散るようなピアノの音響、そんなものが少ない。はじめてのRiversideだからかなあ。この演奏がモンクへの入口だったので、その個性に惹かれたのだけど。微かに驚いている。

[RLP 12-201]オリジナル盤

このオリジナル盤では、ジャケット違いの1stプレスと2ndプレスでの音の違いは感じなかった。だからジャケットが綺麗な2ndの方が好きだ。ほぼcomplete盤と同じ印象。モノラル盤の音圧も、音質も。ただ高音が少し自然な感じ、かな。僅差。

[M.470052] Milestoneの The Riverside Triosの仏盤
Remastered by David Turner
うーん、ピアノの残響が心持ち付加され、少しだけ輪郭がぼやけているが、気になるレベルでない。モノラル・カートリッジで聴くと、どれも合格レベル。


オリジナル盤を入手して、その音圧に痺れたのは、SPU-MONOの威力だったようだ。通して聴くと、音のバランス、自然さはオリジナル盤が良かったかな、という感じだった。complete盤は、サンフランシスコのように、異種録音盤として魅力を放つ、ということはなかった。嬉しいような、残念のような新疆。

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手前2枚が1stプレス、2ndプレスのオリジナル盤。背後がMilestoneのカップリング盤。