K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Defunkt: Heroes(1990) 1980年頃の話とデファンクト

Defunkt: Heroes(1990, DIW)
A1. Got To Give (Bill Bickford) 6:50
A2. Rain Flower (Marcus Persiani) 1:11
A3. Foxy Lady (Jimi Hendrix) 3:22
A4. I Want Your Girlfriend (Joseph Bowie) 4:38
A5. Manic Depression (Jimi Hendrix) 4:00
B1. Mr. Bond (Joseph Bowie) 4:48
B2. Poise (Joseph Bowie) 4:34
B3. Control Freak (John Mulkerin) 3:54
B4. D-Batman (Joseph Bowie) 5:18
B5 Milestyles (Joseph Bowie) 8:48
Joe Bowie(tb, vo), John Mulkerin(tp,vo), Bill Bickford(g, vo), Kim Clarke(b, vo), Kenny Martin(ds,vo), Mary Bruschini(vo)
Executive-Producer: Disk Union
Producer: Art Ensemble Of Chicago
Recorded by, Mixed byJoe Marciano
Recorded at Systems Two Studios, Brooklyn, NY.
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1980年頃、オーネット・コールマンのPrime timeに端を発するフリー・ジャズ系奏者のファンクへの進出?は結構楽しめたような気がする。代表格はジェムス・ブラッド・ウルマーで随分聴いたなあ。コールマン直系のロナルド・シャノン・ジャクソンのDecoding societyに続いて出て来たBAG系のボウイ兄弟のDefunktは好きだったなあ。実はDefunktからソウルなんかに興味が広がったような気がする。

Defunktは強力なホーン、粘るギブスのベースをバックにジョー・ボウィが唄いまくる、だからDecoding societyなんかよりは楽しめたな。しかし最初の2枚の後はアルバムが出なかったので、記憶から消えていった。

それにしても当時はビル・ラズウェルやアントン・ファイアー、ラウンジ・リザーズなんかも同じような流れで語られていたけど(本当は所謂ニューウェイヴ系なんだろうが)、そのあたりでアート・リンゼイが顔を出すような面白い時代だったな。

Defunktはまだ存続しているようだ。驚いた。本アルバムは結成後10年のアルバム。プロデュースがAEOCという???メンバーはバイロン・ボウィが抜けて、ジョー・ボウィのみ残っている。初期の泥臭さのようなものが抜け、薄味。悪くはないが、何かが足りない。特にA面はギターが全面に出てファンクっぽくない。ホーンは背景になっていて、これも物足りない。B面後半でようやくトロンボーンが少しだけ叫びはじめて何だかホッとしたな。

ということで、旬が過ぎたような感覚があるのだけど、今はどうなっているのだろう。

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Heroes by Defunkt

Heroes by Defunkt

  • アーティスト:Defunkt
  • メディア: CD