K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

吉田野乃子/Cubic Zero: Floating Rabka(2020) 北海道直送だからといって

吉田野乃子/Cubic Zero: Floating Rabka(2020, 野乃屋レコーズ)
1. Floating Rabka
2. Bismarck
3. Maina ~Steel Dandyism~
4. November 11th
5. Slashed Piece
6. February 7th
7. Oriental Momiji
8. April 8th
9. Blues of Planets
10. うららか Uraraka
11. February 17th
12. Genghis Khan
13. April 27th
14. 極北会のテーマ Kyokuhoku-kai’s Theme
吉田野乃子(sax), 本山禎朗(key), 佐々木伸彦(g), 大久保太郎 (b), 渋谷徹(ds, ジンギスカン鍋)

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すっかり新譜を入手するペースが鈍っている。忙しいこともあるのだけど、「誰々の新譜」を首を長くして待つ、そんな感覚が薄れつつある。そりゃ、聴き手の感覚の摩耗でしょ、と云われればそうなのだけど。記憶力の漸次低下とともに、強い印象がないと意識が繋がらないのも事実。

個人的にはそんな状況下ではあるが、吉田野乃子のアルバムは毎回、何らかのインパクトがあって、途切れず聴いている。次に何が出るか、楽しみなのだ。様々なフォーマットのなかで、強度たっぷり音域たっぷりのアルトサックスのダイナミックレンジが面白い。吹く音はそんなに変わっていないが、フーリー・フォームのソロ、アコウスティックな正統的ジャズ、電化バンドのなかでのノイジィな咆哮。

このアルバムでは、奏者の熱量の高さ、聴かせる曲の造りが魅力。まったく飽き、がこない。前作と比べ、曲の仕上がりは非常に良くなっているように思う。そのなかで、各奏者が要所要所で力を炸裂させている様子、がよい。

野乃屋レコーズ直販のCDを入手。北海道直送だからといって、蟹がついたりする訳ではないが、代わり?に吉田野乃子の父君(ボクより少し?年上)の解説がついてくる。熱い。だから慌てて閉じて、聴いてから読もうと思った。

問い合わせ先:

野乃屋レコーズ    nonoko_yoshida@yahoo.co.jp

フローティング・ラブカ

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