昨日、届いた本。
山に登ると高山植物を良く知っている人が居る。ボクにはちっとも分からないし、名前も覚えられない。覚えない積もりもないが、格段興味が無い、らしい。人の名前、特に女性や世代が違う人の名前が覚えられない。これもきっと、格段興味が無い、のかもしれない。自己愛が強い、と云われたことがある。そうかもしれない、と思った。自分のことしか興味がない、のかもしれない。
だから博物学的な博覧強記的な著者の本も苦手なのだけど、不思議と澁澤龍彦の本にはそのような苦手感はない。冬休みの友、として購入した美しい本。植物誌的な挿絵が美しく、割と軽い文章とあわせ楽しめそうだ。愛でる本だ。
実は水仙の記述だけで惹き込まれてしまった。
甘美なエキゾティシズムのようなものが脳内に潜んでいて、ヘレニズム時代にギリシャ神話が東遷したような話で、中央アジア(バクトリア)に消えたギリシャ人達のこと、など想起される。確かに匈奴に追われた大月氏が定着したのがギリシャ人の故地であり、そのような形で交叉しているのだ。
入手したのは当時の本。