K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Chick Corea : Friends(1978) 彼のアルバムで最初に好きになったのは


Chick Corea: Friends (1978, Polydor)
A1. The One Step 6:03
A2. Waltse For Dave 7:32
A3. Children's Song #5 1:16
A4. Samba Song 10:00
B1. Friends 9:24
B2. Sicily 6:15
B3. Children's Song #15 1:10
B4. Cappucino 8:39
Chick Corea(Fender Rhodes,p), Joe Farrell(ts,fl), Eddie Gomez(b), Steve Gadd(ds)
Engineer [Assistant Mixing] :Chris Desmond, Jim Hall
Engineer [Assistant] : Geoff Sykes, Stillman Kelly
Engineer, Mixed By : Bernie Kirsh
Mastered By – Bernie Grundman
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2/9に逝去。彼のアルバムで最初に好きになったのは、この盤。RTFも同時期に聴いたが、こちらの柔らかい音に惹かれた、のだと思う。

思い起こすと、最初に聴いた「海外奏者」はチック・コリア。42年前の万博記念公園。ハービー・ハンコックとのデュオ。Live under the sky。その後がVSOPだった年。ピアノデュオはちっとも面白くなくて、がっかりだった記憶がある。

今は初期のピアノ・トリオが好きかなあ。新譜は1985年頃から気にしたこともない。なんか、もう分かってしまったような感覚があって。キャリア最初の1 decadeくらいで全てのデッサンを終えた才人で、1975年くらいから後は塗り絵の着色を変えているだけ、という印象が拭えなかった。いや、それで良かったのだけど。

合掌

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[2010-04-06]  天気のいい朝なんて金沢じゃないようだ

Friendsはきっと名盤なんて呼ばれたことないけれど,僕が好きな楽しいChick Coreaの一枚.Fender Rhodesの音も楽しいし,Joe Farrellも楽しい,70年代のFormatで明るく楽しい音だから好きなのだ.それに尽きる.Eddie Gomezのパラパラしたplayにも必然性を感じるし, Steve Gaddが緩急自在!

Friendsと同じような編成のアルバムにThree Quartets (1981)がある.テナーがMichael Breckerに交代.とても立派な演奏になっていて,当時,スイングジャーナル誌で賞をとっていた.
その後30年近く,ターンテーブルに乗るのはFriendsであり,Now He Sings Now He Sobs なのだ.Three Quartetも悪くない.しかし,この手の演奏のほうが時代の摩耗を受けているように感じるのは何でだろう.Now He Sings Now He Sobs(1968)と同じメンバーのTrio Music(1982,ECM)もそうなんだけど,いいフレーズは散在しているが冗長なんだね,多分.

かなり偏見が入っている自覚はあるのだけど,どうだろうか. 基本的にChick Coreaは好きで期待していてDVDボックスも買ったけど,結局,あまり聴かない.寂しい.

(余談)ところでこのアルバムにはジャケットが2種類ある。上は輸入盤.30年前に京都河原町リバーサイドで980円で 買った.懐かしいカット盤だった.下は少し早く(だったかな)リリースされた日本盤.ちょっと可愛い感.本当はこっちが欲しかったのだが,2500円だか2800円じゃ,手が出なかった.