K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

遠来の友人をもてなす

かれこれ30年のつきあい、の友人が来た。1985か86年に北岳に登ったメンバー。そのときの2名が来訪の予定だったが、1名は体調不調。寄る年波には勝てない。同じ会社の3名だったが、やってきたT君を最後に全員離脱。40代末からの「キャリアの危機」をなんと…

Craig Tabornを聴く

幾つかのアルバムを聴いているうちに、クレイグ・ティボーンの音響的な良さ、にすっかり魅了された。という訳で、給料日の後、ということもあり、安価な中古盤を一気に集めてみた。勿論リーダ作は僅かで、共演作なのだけど。 上の写真に一枚だけ、ティボーン…

Roy Haynes: Senyah (1972) 音がどうだか、なんてどうでもいい

これは凄い。ジョージ・アダムスとマーヴィン・ピータソンを全面に、ロイ・ヘインズを含むリズム陣は1970代初頭の「最先端」的なグルーヴを電化楽器で繰り広げる。丁度、菊地雅章とギル・エヴァンス・オーケストラの日本録音盤をコンボにしたような感じ。 特…

Roy Haynes: Senyah (1972) 音がどうだか、なんてどうでもいい

これは凄い。ジョージ・アダムスとマーヴィン・ピータソンを全面に、ロイ・ヘインズを含むリズム陣は1970代初頭の「最先端」的なグルーヴを電化楽器で繰り広げる。丁度、菊地雅章とギル・エヴァンス・オーケストラの日本録音盤をコンボにしたような感じ。 特…

MPB音源

最近、MPB好きから教えてもらった音源。apple musicは凄いなあと改めて思う。珈琲焙煎のK君がECM好きと知って驚いたが(ネット以外のリアルで知って、ということ)、MPB好きをリアルに知るのは椿事ではなかろうか? i) Jorge Ben ii) Joan Bosco ii) novos b…

Bill Evans: The Solo Sessions Vol. 1 (1963) 軽い退廃的な空気、の美味しさ

レコードのことが気になると、勢い古いオリジナル盤に眼がいく。実際、薄皮が剥がれたような音を目の当たりにして、何を聴いていたのだろうか、と思うことも多い。とりわけ楽器の放つ音響的な側面に意識が行けば、尚更である。 問題なのは、そのような意識に…

Bill Evans: Conception (1956, 1958, 1962) 1981年当時の未発表テイク、ダニーボーイ

美味しい記事が出るブログを読むのは楽しくも、過剰な物欲が刺激され困る。最近は煩悩に従順な日々を送っているのでなおさら。このアルバムもそう。 かなりマメにエヴァンスのFantasyやMilestoneのre-issueは入手したと思っていたが、漏れていた。このアルバ…

向井滋春: Favorite Time (1976) 1970年代ジャズの愉しみ

1980年頃のテイチクの再発シリーズの一枚。このとき、富樫のspeed and spaceと山下洋輔のconcert in new jazzを購入した記憶がある。これは先日、帯の惹句「コルトレーン・ナンバー」で引っかかって、購入。1000円もしないが、大正解。1970年代ジャズの愉し…

高橋知己, Elvin Jones : Another Soil (1980) あの時代

何とも凄い時代。音楽産業がバブルの時代。ジャズ奏者のアルバムがメジャーから溢れるように出て、しかも海外の有名奏者も加わる。1980年。ボクがジャズを聴きはじめた頃はそんな時代。ジャズ・フェスティバルは全国に乱立し、何処も数千人の入場者。だから…

Misha Mengelberg and ICP Orchestra: Japan Japon (1982, ICP/DIW/IMA) ハサミを宙に向け

このアルバムは1982年の記録。近藤等則が招聘したもの。ゲーテ・インスティテュートが後援だったような記憶がある。特にB面は近藤色が強い、ように思う。 Incusでの英国勢は音響空間の構築、FMPの西独勢は凶暴な破壊力を想起するが、ICPは突き上げるリズムと…

早春の渓流に佇む

大きなイワナが出てくるのは、水温がある温度を超えて数日経過してから、のように思える。だからシーズンの頭に山奥に出かけても、水温は低く、釣果は渋い。それでも渓流の深部に出かけたときに得られる開放感には代えがたいものがあり、日曜も出かけてしま…

奇妙なグルーヴ感

京大西部講堂であった、と記憶している。1982年。ミシャが率いるオーケストラを聴いた。フリー・ミュージックの面白さ、を知った。ゲラゲラ笑いながら聴く体験、が印象的だった。そのミシャ・メンゲルベルクがこの世を去った。 ボクのなかでは、ドルフィーの…

少雪の早春

少雪であった、と思った昨年より、更に少ない。もう4月のような暖かい3月はじめての土曜。渓流沿いの雪も少なく、水温も高めだった。 金沢市内の幾つかの沢に入り、岩魚を一本。22cmくらい。サビがはいらない、綺麗なものだった。サオがしなった時、魚の重…

( ECM2527) Craig Taborn: Daylight Ghosts (2016) その断面に顔を覗かせる埋蔵物

幾つかのアルバムを聴くなかで、クレイグ・ティボーンの音響的な面白さ、美しさ、味わい深さを感じ、徐々に深みに入っているような感覚がある。決定的だったのは、ECMからのAvenging Angelで、現代音楽が抱える「ある種の空気感」のようなものを、ジャズにre…

広島メモ(ビールスタンド重富のあと)

広島では、ビールスタンド重富でいきなりの頂点。あとの印象が薄まった。 次の店はとにかく安い。 その後は、牡蠣で満腹に

音の話をすこし

1.ディジタルオーディオ用PCのメモリ 今、自宅のPCオーディオは、Macminiでメモリは8GB。その上でAudirvana plusを動かしている。最近、職場のPCをiMACでメモリを32GBに変えた。その上でAudirvana plusを動かし、AirMac Expressのデコダーを使ってアナログ…

菊地雅章: M(1997) 端麗な音

ふっと思った。端麗な酒は軽く、水のように流れる。それは水に希釈されたようなものだろうか。ただ流れるだけのために、あるのだろうか。だけど、流れた後の匂いや、淡い感触がもたらす大袈裟でない愉悦は、日本酒とともに過ごす時間にある。 このアルバムも…

ケイ赤城: New Smiles And Traveled Miles (1998) タッチの強靱さ

1年前に「もっきりや」でケイ赤城の帰国ライヴを聴いた。驚いた。タッチが強靱で、なおかつ音の煌めきが半端ではなかった。CDでは決して味わえるような音ではなかった。ピアノが鳴りきった感じ。 マイルスのアルバムでは「キーボード」。ピョロピョロとマイ…

広島「ビールスタンド重富」ビールに関する意識が変わった

仕事の後、招待元が呑みに連れて行ってくれた一軒目。ビールの銘柄はモルツ一種(月によって違う?)。あとは、2つのサーバー(現代のもの、昭和初期のものを復元したもの。今のサーバーより、流量が4倍とか)と、注ぎ方、注ぐ回数を変えて出す。2杯/人ま…

広島へ・ものという神

何年振りか、思い出せないが広島へ。2時間ほど話をした。技術者の世界は楽しい。細部に神は宿る。その目に見えない細部の色が、思考により変わる。その色合いの美しさを語る、楽しさ。その思考は抽象的でもあり、ものの物理的な性質により具象化される。その…