K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Pablo Records (1973-1987):山盛りのエンターテイメントを聴きたくなったから


写真はCount Basie/Zoot Sims:  Basie And Zoot (1975, Pablo)、ジャケットがいいでしょ。
     A1. I Never Knew
     A2. It's Only A Paper Moon
     A3. Blues For Nat Cole
     A4. Captain Bligh
     B1. Honeysuckle Rose
     B2. Hardav
     B3. Mean To Me
     B4. I Surrender, Dear
Zoot Sims (ts), Count Basie (p, org),  John Heard (b), Louis Bellson (ds)
NYC, April 9, 1975
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PabloレーベルのLPレコードをまとめて入手した、21枚。結構、重たい。その一枚、Basie And Zootのジャケットを見て欲しい。とても味があるでしょ。まだレコード盤に針を落としていないのだけど、ジャケットを見るだけで口の中に酒精の香りが溢れてくる。少し匂いがきついのだけど。当時、ベイシーのオルガンが評判だった1枚。何となく、山盛りのエンターテイメントを聴きたくなったから持って帰った。魚介と菜食の日々に、焼肉を持ち込む感覚。

ボクがジャズを聴きはじめた大学生の頃、30年以上前のこと、当時のSwing Journalの裏表紙がポリドール・レコードの定位置。毎月、ポリドールが国内盤を扱っていたパブロ・レーベルの新譜が6〜7枚紹介されていた。ジャズ界稀代の興行師Norman Granz(ノーマン・グランツ 1918-2001)プロデュース。

1940年代にJATP(Jazz at the Philharmonic)というジャズ興業を組織し、ジャズ奏者を世界中(日本も含め)連れ回したグランツ。1950年代にVerveレコードを設立しエンターティメント系ジャズを大量に録音。1960年代にこのVerveレコードを売却して儲け、スイスで隠遁していたグランツが1973年に設立したレーベルがPablo records。趣味の絵画収集にちなんでつけた名前(パブロ・ピカソ)だそうで...

当時、勢いよくリリースされていたのは、ベイシーとか、ピーターソン、エラとかサラ、それに化石のように響いたJATP。ジャム・セッションに毛が生えたような大味な感じ。まさにグランツ・プロデュースのVerveレコードを復活させたコンテンツだった。勿論、ECMからジャズに入ったボクは気にもしなかった・気にもならなかった、のだけど。だってモダン・ジャズとすら定義できないようなモノが多かったから。

それから30年経ったのだけど、酒を呑みながら聴くことが多くなると、こんな感じの演奏をぼんやり聴くことが楽しいのじゃないかなあ、と思うようになった。そんなわけで、黄金週が終わったら友人でも誘ってカウント・ベイシーオスカー・ピーターソンジョー・パスなんかを聴きながら呑もうかな、って思っている。

Count Basie/Zoot Simsの演奏はこんな感じ。呑みたくなるのが分かるでしょ:


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wikiからの引用


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パブロ・レコード(Pablo Records)は1973年にノーマン・グランツによって設立されたジャズ・レコード・レーベル。現在はコンコード・ミュージック・グループの傘下、ファンタジー・レコードが形成しているオリジナル・ジャズ・クラシック(OJC)より再発されている。

沿革
    1973年 ノーマン・グランツによって設立。
    1987年 ファンタジー・レコードが買収、オリジナル・ジャズ・クラシックス(OJC:Original Jazz Classics)より再発されるようになる。
    2004年 親元のファンタジー・レコードがコンコード・レコードに買収され、コンコード・ミュージック・グループの一部となる。

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ノーマン・グランツ(Norman Granz、1918年8月6日 - 2001年11月22日)は、アメリカのジャズの音楽プロデューサー、興業主。
ウクライナユダヤ人の家系にロサンゼルスで生まれた。グランツはアメリカのジャズ音楽(特に1950年代と1960年代)にとって重要な存在であり、ヴァーヴとパブロという二つのレコードレーベルを創設した。JATP(Jazz at the Philharmonic)の興行で一世を風靡した。