K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

新潟・十日町:越後妻有アートトリエンナーレ2012「大地の芸術祭」 強い光、蒸す大気のなかでの記憶


 印度支那に出かけた後、脱力の日々。気力の抜け殻のような状態だったのだけど、金沢・新潟・東京の知己で新潟・十日町に集合。越後妻有アートトリエンナーレ2012・大地の芸術祭という催事に出かけた。何も考えないで計画に乗っかって、お任せ。お世話になった皆さん、ありがとうございました。

 夏の新潟内陸部の熱気をしっかり味わうことになった。金沢以上に湿度が高く、蒸されるような感じ。はじめての体験のように感じた。ヴェトナムなんかは焦げるような暑さだったからね。

 ボクはmodern artは案外好きで、大体楽しむことができる。だけど、post modernというのだろうか、近年のものは楽しめないものが多いように思う。前衛的な表現形態であっても、modern artのなかでは美に対する定義、のようなものは触っていなくて、共有可能な美意識のなかで可能性を高めていくような感じ、が面白い。だけど、近年の表現活動の多くは、美あるいは美意識の再定義を狙っているのではないか。破壊でなく、所謂脱構築のような。だから、その試みの多くは空虚なものになり、そして稀に新たな美を獲得する。そんな印象がある。多くの場合、空虚な印象だけが残る。21世紀美術館に最初に行ったとき、展示品の多くにソレを感じてしまって、展示は見に行っていない。建物は大好きだけどね。(美術の知識も審美眼も全くないので、素人の印象。スミマセン)

 今回の大地の芸術祭も、多分にそんな印象があるのだけど、数多の展示のなかに、確かに自分の深い処に眠っていた何かを突き動かすものもあり、楽しむことができた(楽しめるものも沢山あった)。そんなことで、楽しい二日間となった。強い光、蒸す大気のなかの記憶、ボクという偏光硝子のような異物を通してみた、展示品の写真を並べてみたい。楽しんできたことを分かって貰えるだろうか。