K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

McIntosh C2500: はじめて買った管球式プリ・アンプ


 ボクの音響装置のほとんどは亡父の遺品。ディジタル・データ再生用のDA-200(ラックスマン)とスピーカTannoy DC10Tくらいが自腹の買い物。はじめて買った管球式プリ・アンプがMcIntosh C2500。思い切って手を出した。

 買った動機は至って単純。DA-200の電源の唸りが取れず、気になってきたこと。また保有のプリ・アンプ McIntosh C22(管球)の柔らかい音はいいのだけど、何となく再現性の悪さが気になってきた事。そして、もう1台のプリ・アンプ 山水C2301 Vintage(MOSトランジスタ)では再現性は良いのだけど、音が強すぎて疲れる。

 そんなことがあって、DA変換器内蔵の管球式プリアンプMcIntosh C2500に眼がいってしまった。円安のトレンドと消費税を鑑みて、ついに注文してしまった。米国からの帰国タイミングで納入。最初の生硬な音にタマげて、不安になったのだけど、丸1週間のエージングで、すっかり美音に。C22とC2301 Vintageの中間くらいになった。勿論、DA変換器の唸りもない。

 カートリッジ:Ortofon MC20 (ステレオMC)、Ortofon SPU Mono G MKII(モノラルMC、MMに入力)、プレーヤー:Micro DQX-1000、プリ・アンプ:McIntosh C2500、メイン・アンプ:山水B2301-L Vintage(MOSトランジスタ)、スピーカ:Tannoy DC10T、ディジタル音源:Mac mini+iTunes+AudirvanaからUSBでプリ・アンプに。

 それから更に1週間を経過し、ひたすら音を聴いている。気がついたことを幾つか:

(1)Tannoy DC10Tとの相性がとても良くて、高音がとても柔らかく自然に出る。気になっていた高音の不自然さは和らぎ、とても美しい。クラシックの弦も良く鳴る。一方、JBL 240TIの音域の狭さが気になるようになった。これはMcIntosh C22とMC30の組み合わせのときには感じなかった。

(2)メイン・アンプは、山水B2301-L Vintage(MOSトランジスタ)と山水B-209(管球)で「味」は大きく変わらなかった。ただB2301-L Vintageのほうが余裕があって、多分、transient特性も良さそうで、ホールやスタジオの残響も幾ばくかは綺麗に聴こえた。ということで、管球プリ+半導体メインの組み合わせに。

(3)高分解能ディジタル音源に対してはUSB経由で192kHz、32bitまで対応。ただし、保有音源は96kHz, 24bitまでなので、あまり意味がないが。とてもすっきりとした、甘い音が出るので、これも良かった。

(4)キース・ジャレットのケルンコンサートで、LPレコードと高分解能ディジタル音源(96kHz, 24bit)を比較すると、味はLPのほうが良かった。古い録音については、結構、CDからのディジタル音源(44.1kHz, 16bit)でも結構満足できたりする。LPレコード、特に古い音源については、冷静に抑えが効くようになった(笑)。

(5)PCとC2500の立ち上げ手順によっては、C2500のDA変換器のポジションがフリーズする!真剣に初期故障かと思い、目眩がしたのだけど、C2500の電源ボタンの長押しでリセット。何だか真空管アンプが固まるのは、釈然としないが。仕方が無い。RS-232の端子もあるので、とても保守的なもの作りだとは思うけど。

もう一つのラインは、以下のとおり。古いレコードはこっちのほうが良いかもしれない。

 カートリッジ:Shure V-15 type III(ステレオMM)、Dennon (モノラルMC、MMに入力)、プレーヤー:Kenwood KP-9010、プリ・アンプ:McIntosh C22(管球)、メイン・アンプ:McIntosh MC30(管球)、スピーカ:JBL 240TI、ディジタル音源:McIntosh C2500から。

やれやれ。