K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Ortofon SPU Clasic GE: とても重たいカートリッジ


 山水のC2302/B2302に電気を入れてセットアップするとき、細々とした亡父の遺品の箱を覗いた。仰々しい赤い箱が見えた。Ortofonの箱。なかには、とても大きなカートリッジ。

 OrtofonのSPU Classic GEというMCカートリッジ。実は使用中のケンウッド、マイクロのレコード・プレイヤーの他に、使っていないパナソニックのプレイヤーがある。5gの針圧まで対応できるので凄いな、って思っていたのだけど、このカートリッジSPU Classic GE用に準備されたものだと分かった。適正針圧は4g。凄い(通常MMは1.5gくらい、MCは2〜3g)。なんとなく亡父の遊びを15年くらい経て、トレースしているような奇妙な感覚になった。

  これを山水やMcIntoshのアンプにつないだり。結局、山水のC2303(トランジスタ・プリアンプ)+B-209(管球・メインアンプ)と組み合わせたら、そこそこ切れよく、そこそこ柔らかな音かなあ、と思った。ピアノや弦の音がきれい。

 先日新宿で購入したホロヴィッツの1966年コンサートのオリジナル盤(じゃないかな、2EYEというレーベル)をかけてみる。CDと比較して圧倒的な情報量。悪魔的な音に魅了された。ジャズと同じような、困った事実と直面。素晴らしい。