K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

ディスクユニオンJazz Tokyo: もう少しCD回帰でもLPレコードだけど


 昨日はお茶の水へ。勿論、Jazz Tokyo。Vintage盤のセールだったけど、驚くほど冷静。古いジャズについては、古いレコードで聴きたいものについては、一揃え集まったかな、って感覚。勿論、そんなに沢山・体系的にある訳じゃないけど。ECMをじっくり集めることと、新しいオトにも眼を向けなきゃね、ってことで。

 Tokyo Jazzの入り口には新宿DUGのオーナー中平穂積氏の写真が展示されていた。「モダンジャズ神話時代」のドキュメンタリーそのもので、メタ・モダンジャズ世代の私には羨ましい、感じ得ない空気が漂っていた。そんなことで、つい彼の写真集に手が出てしまった。その紹介は今度。

 金沢あうん堂(知らなかった)で出版された中川ワニさんの本が置いてあった。ワニ氏によると「ワニコーナー」ができるとのこと。

 先日、少し話をする機会があったワニ氏に刺激を受けて、やはり「今時のジャズ」も面白いから、ちゃんと聴かないといけないよね、って思ったところ。そんな訳でCDコーナーに張り付いてみたが、昔のように根気が出ない。背の字を見る事がとても辛い、のだ。店頭の試聴は楽しいのだけど、ネット+youtubeスタイルがオヤジ世代にはいいのかな、って思ってしまった。哀しい。

上段:左からNow vs Nowの新譜。マーク・ジュリアナが気になっているから。真ん中はアルゼンチンの女性デュオ。予想通り、ほっこり。右はアンヴィシャス・コーエン。少しフォローしようかと思っている。

下段:ヴィトスのクレジットがあった1980年頃の録音。最近出たみたい。まあまあイケた。中はエヴァンスのバードランド・セッション。録音の点で当時のエア・チェックはダメダメなのだけど、それが案外イケるので驚いた。公式には(非公式にも)4枚のアルバムとその別テイクしかないラファロとの演奏なので、この音質は有難い、と思った。あとは評判のエスペランザ。一つ目、よりもポップな仕上がり。

まあ、CDはそんなもの。

ECMは4枚。ラヴァ、コリア、モチアン、キューン。どれも西独盤。コリアとクジャラのデュオはK君に教えてもらったのだけど、最近のお気に入り。やっと西独盤で入手。ブルーノートの2枚はいずれもヴァン・ゲルダー刻印付きのリバティレーベル。まあオリジナルに近くて、1000円台で入手できるので、ぼちぼちと。ハンコックのブルーノートは何とかヴァンゲルダー・プレスで揃えることができた。あとはパウェルの2番目。

あとは雑多。ほとんど(ジョン・テイラーを除き)1000円以下。

上段:ピーコックのEast Wardは手持ちの盤が雑音多し、で泣いていたので買い替え。静寂が命の音だもんね。なんとなくジョアン・ブラッキーン。録音機材が前職の会社製(あまりメジャーじゃない)だったので、有難く入手。

中段:ジョージャクソンはジャケ買い、中身はどうなのか? 真ん中はジョン・テイラーのロニー・スコット盤。これは予想通り素晴らしい。ECMなんかで濾過されて消えてしまう「冷たい炎」のようなものがたぎっている。低音で燃える音、ジャズらしくていいなあ。マイルスとダメロンのパリはレコードで未入手だったから。

下段:DIWのマレイ2枚。DIW録音って好みに合うことが多かったからね。あとは池田芳夫も高瀬アキも好きだからね。

中平穂積本も含め、帰途の荷物の重さは尋常じゃなかったなあ。小松からクルマだから良かったのだけどね。