K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Apple Music: the second halfの朝に出会った安っぽい驚き

 昨夜は6月中の仕事を23時過ぎまでかかって片付け(本当はハワイ時間までOKなので余裕はあったのだけど、気分がね)、日付変更の頃から呑みに行った。今年のthe second half/the third quaterはじめての夜は雨で、ちょいとしんみりだったが、悪くはない。

 さて帰宅後、そのまま木のベンチから落ちもせず熟睡。やれやれ。夜明け頃に目覚めると、ネットにはapple music開始の話が。

 980円/月でstream配信というのは魅力的。特に買うかどうか決めていない新譜をまず聴いたり、まともなリテラシがない最近の「現代ジャズ」とかを渡り歩く(じゃなく渡り聴く)には良いと思っていた。appleのbusiness modelっていつも「関係者」には「最悪(生かさぬよう殺さぬよう)」で有名だけど(部品メーカも泣いてました)、(出費はともかく)消費者には優しい。

 apple musicをアクセスするためには、最近のOSX上で動く最新のitunes、あるいは最新のiOS上で動く最新のmusicが必要なのだけど、我が家のOSXは(意図的に)snow leopardOSXにCPU/memoryのリソースを喰わせるのが嫌だから。という訳で、iPad miniiOSをupdateし、そっちから。

 結論から云うと、ジャズ系の新譜もそれなりの厚みであって、今朝、最近のものを拾い歩いたが面白い。今はネットで注文したばっかりのグラスパのcovered を聴いている。音質は、...所詮の世界だと思う。用途・目的が「広い音の海を泳ぐ」ための浮き輪、みたいなもの。全く不満はない。音のバランスが悪い(低音が妙に張りすぎ)はきっと音源の問題だろう。

 この手の電子媒体の音源で久々に驚き、があった。コンテンツ、にだ。980円/月は機能見合いで安い、という安っぽい驚き。決して揶揄する訳でないが、この安っぽさ、が時代の色であり、時代を動かしている力を感じる。いい方向、とは思えない部分のほうが大きいが。演奏家にとっては地獄の選択じゃなかろうか。素晴らしい奏者が十分な報酬を得てのコンテンツだからね(複雑な心境)。収奪マシンの片棒を担ぐような違和感を感じながらもね。