K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

山中千尋: Monk Studies (2017) 一曲目が一番美味しい

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時々はアルバムを買っていて(最初の澤野のアルバムから)、ポツポツ聴いている。 

という訳で、更にその路線を進めつつ、モンクを取り上げるとのことで、手を出した。

 早速聴くと、一曲目でFlying LotusのNever catch meと似た旋律とドラムでびっくり。

Flying Lotusのyou're deadと同じドラマーなので、意識して織り込んだみたい。この曲の感じが続けば、それもいいかなあ、と思う。なかなか気持ち良い。モンクの曲については、彼の曲が持つマジカルな程の「奇妙さ」と、その曲が放つ軽妙さや美しさ、がややスポイルされているように感じる。ベース・ドラムの非ジャズ的な特性と、モンクの「あの感じ」がうまく結合すれば、いいなあと思ったのだけど。編曲の頑張りが、そのような活性化された仕上がり、を抑えているように思えるのだけど。難しいのだろうね、モンクの曲の料理。だから一曲目が一番美味しい。

ありきたりの「現代ジャズ」よりは面白くなる可能性はあるので、この路線での次作に期待したい。

モンク・スタディーズ(初回限定盤)(DVD付)

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山中千尋: Monk Studies (2017, Blue Note)
1. Heartbreak Hill (山中千尋)5:06
2. Pannonica(Thelonious Monk) 5:06
3. Nobody Knows - Misterioso(山中千尋/Thelonious Monk) 2:29
4. New Days, New Ways(山中千尋)4:39
5. In Walked Bud(Thelonious Monk) 5:56
6. Rhythm-a-ning(Thelonious Monk) 4:00
7. Ruby, My DearThelonious Monk) 4:38
8. Criss Cross(Thelonious Monk)4:15
9. Hackensack Thelonious Monk) 4:43
10. Abide With Me(Traditional)3:31
山中千尋(p, org, synth), Mark Kelley(b), Deantoni Parks(ds)