K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Thelonious Monk: At Carnegie Hall (1957) モンクとコルトレーンを楽しむという感じじゃない

At Carnegie Hall, Primary, 1 of 4

Thelonious Monk: At Carnegie Hall (1957, Doxy)
A1. Monk's Mood    7:47
A2. Evidence    4:41
A3. Nutty    5:03
A4. Blue Monk    6:31
B1. Epistrophy    4:27
B2. Bye-Ya    6:15
B3. Crepuscule With Nellie    4:26
B4. Sweet And Lovely    9:34
Thelonious Monk(p), John Coltrane(ts), Ahmed Abdul-Malik(b), Shadow Wilson(ds)
Recorded on November 29, 1957 at Carnegie Hall, New York City.
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2005年に「発掘」され、Blue NoteからCDで発売された1957年のカーネギー・ホールでのライヴ録音。ボクが聴いているのは、これをLPにしたもの。Doxyでブート屋かなあ。CDをもとにすれば、LPは作れるからなあ。音は良好。全く不満はない。モンクのピアノが美しく鳴っていて嬉しい。今はBlue Noteから2枚組で発売されている。買い直すか判断するために聴いているが、これで十分。180gの2枚組は分厚い。収録曲はLate showのEpistrophy (不完全収録)が抜いてあるだけなので、これで良い。

モンク・カルテットで、その後のラウズの演奏は評判が悪い。コルトレーンあるいはグリフィンだったら、の評を時折見かける。このアルバムのコルトレーンも、勿論ラウズより聴かせる。ソロもラウズより長時間与えられている、ように思う。

だけど、何となく違和感があるんだなあ。ラウズはブラス・セクションの役割で、モンクのピアノの鋭角的な打音の引き立て役。コルトレーンとモンクはともに鋭角的な音で直交しているように思える。コルトレーンはコルトレーンで聴けばよい、と思える。

一枚で、モンク「も」コルトレーンも楽しめるお得盤ではあるが、モンク「と」コルトレーンを楽しむという感じじゃないんだな。