楽しいアルバム。この1週間、ターンテーブルに乗り続けている。録音の良いコロンビアのモノラル盤。アンプが暖まる程、音圧が高まっていく。リヴァーサイド盤と比べ、コロンビア盤は「名盤ガイド」でもあまり薦められないためか、安く買ったが、これがいい。
照りのあるウッズの音色が「ほんの一瞬」ドルフィーのように聴こえ、モンクのピアノと弾けたり、また呪縛を解かれたようなラウズの朗々としたソロが格好良かったり。ああカルテットのラウズは独りホーンセクションだったんだなあ、とか、ニヤリと聴いている。モンクのピアノは古いブルーノート盤から終生変わらないモンクであって、別にリヴァーサイド盤ばかりが、と思う。
メンバーのなかにはスティーヴ・レイシーが含まれている。レイシーは実に沢山のモンク曲の演奏があるが、モンクとの共演歴はどうだろうか、と気になった。
テイラーとの共演のあと、一時期一緒に演奏していたが、公式録音はこれだけのようだ。目立ったソロはないようだけど。タマに背後ですっと入る。
それにしても、曲自体がモンクの存在感を如何なく主張し、そこに強い打鍵が叩き込まれるのだから堪らない。ソロから大編成まで、モンクのアルバムはモンクを聴けるという一点において素晴らしさは変わらないのである（変な締め、だけど）。
- アーティスト: Thelonious Monk,Phil Woods,Steve Lacy,Thad Jones
- 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: CD
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Thelonious Monk: Big Band And Quartet In Concert (1963, Columbia)
A1. I Mean You (Hawkins, Monk) 12:42
A2. Evidence (Monk) 12:38
A3. (When It's) Darkness On The Delta (Neiburg, Livingston, Symes) 5:03
B1. Oska T. (Monk) 9:20
B2. Played Twice (Monk) 6:24
B3. Four In One (Monk) 11:03
B4. Epistrophy (Clarke, Monk) 2:00
Thelonious Monk(p), Thad Jones (cor on A1, A2, B1, B3, B4), Nick Travis (tb on A1, A2, B1, B3, B4), Eddie Bert (tb on A1, A2, B1, B3, B4), Charlie Rouse (ts on A1, A2, B1 to B4), Steve Lacy (ss on A1, A2, B1, B3, B4), Phil Woods (as, cl on: A1, A2, B1, B3, B4), Gene Allen (bs, b-cl on A1, A2, B1, B3, B4), Butch Warren (tb on A1, A2, B1 to B4), Frank Dunlop (ds on A1, A2, B1 to B4)
Arranged by Hall Overton
Producer: Teo Macero
Recorded live at Lincoln Center, Philharmonic Hall,
New York, New York on December 30, 1963.
