K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Sonny Rollins, Coleman Hawkins: Sonny Meets Hawk! (1963) RCAというとジャズ盤はあまり思い浮かばないのだけど

Sonny Rollins, Coleman Hawkins: Sonny Meets Hawk! (1963, RCA Victor)
LSP-2712, , Stereo
A1. Yesterdays 5:12
A2. All The Things You Are 9:34
A3. Summertime 5:56
B1. Just Friends 4:37
B2. Lover Man 8:52
B3. At McKie's 7:01
Coleman Hawkins, Sonny Rollins(ts), Paul Bley(p), Bob Cranshaw (b on A1, A2, B2), Henry Grimes (b on A3, B1, B3), Roy McCurdy(ds)
Engineer: Mickey Crofford, Paul Goodman
Producer: George Avakian
Recorded in RCA Victor's Studio B, New York City.

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ポール・ブレイのレコード「緩」蒐集の一貫で入手。オリジナル盤であっても、大レーベルであるためか安価。しかもコロンビアとともにホロヴィッツのアルバムを出すようなレーベルだから録音は良い。そんな感じで入手。

勿論、狙い通りで、録音は実に良いし、安価。良い買い物。ただ割と初期のステレオ盤に有り勝ちな、左右泣き別れ。モノラルが本命なのだろうが、2大テナー対決(1960年代的煽り)からすると、それでもいいのかな、と思う。

聴いていて、音響面の良さに惹かれる。ホーキンスのくすんだような響きは昔の録音と変わらずだし、ロリンズのひねり切った音の取り回しは1950年代にない陰影で面白い。1950年代の小レーベルでの録音(概してRVG)と比べて音の解像度が飛躍的に高いこともあり、存分に愉しめる。ロリンズの魅力を改めて知った感じである。

目当てのブレイだけど、テナー2本の背景に退いてはいるのだけど、ソロは1950年代前半のバップ奏者から、その後のアヴァンギャルド・テイストの奏者への移行期的な顔を楽しむことができ、なかなかのアルバム。

てっきり、ホーキンスを迎えたバトル・セッションと早合点し避けていたアルバムなのだけど、ホーキンスを迎えるメンバーがすべて時代の音を出しているという、素晴らしさ。ホーキンスも共鳴しているように聴こえ、これまた素晴らしい。

まさに時代を超えた邂逅、とはこのこと。

どうもRCAというとジャズ盤はあまり思い浮かばないのだけど、穴場かもね。

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