Thelonious himselfはしみじみ聴くレコード。ちょっと恐れ多い印象もあって、聴く頻度は案外少ない。でも、最後のコルトレーンとの演奏で〆るのは神がかって素晴らしい。
さて昨日アップした本にも書いてあるが（イントロの主人）、
この収録セッションの残りテイクにRound midnightがある。下の日本盤（未発表テイク集）のA面一杯。20分を超える。なんと失敗テイクの様子をダラダラ収録している。聴き始めると、すぐに駄目だと思うのだ。撚れているようにも聴こえるあの音が、本当に寄れていて、それが駄目なのだ。多分、コンマ数秒の狂い。モンクのあの感じが、実は際どく精緻に造り込まれていることが分かってしまう、という「素晴らしいアウトのテイク」。
