児玉桃: Messiaen/Catalogue D'oiseaux (鳥のカタログ)(2010, Octavia Triton)
(DISC 1)
1. キバシガラス
2. キガシラコウライウグイス
3. イソヒヨドリ
4. カオグロヒタキ
5. モリフクロウ
6. モリヒバリ
(DISC 2)
1. ヨーロッパヨシキリ
2. ヒメコウテンシ
3. ヨーロッパウグイス
(DISC 3)
1. コシジロイソヒヨドリ
2. ノスリ
3. クロサバクヒタキ
4. ダイシャクシギ
児玉桃(p)
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気がつくとメシアンの鳥のカタログ、幾つアルバムを持っているのだろう：
ウゴルスキの演奏を聴いたときの異質感、つまり人の聴感と隔絶した音の体系であり、しかしそのような感覚のなかで感じる美しさ、ってなんだろうと考えさせられた。
大体はその印象で、音の粒立ちや輪郭に奏者の個性を感じる、そのような愉しみ方。
児玉桃の演奏を聴くと、まず、聴こえ方、鳥と人との境界が滲み、そして生命体としての淡い交歓、を感じさせるのだ。安易に、アニミズムを基調とした日本人と動物や山や風、といったものに見出す霊性、などといったものに結びつけることはしたくない。しかし、そんな理解をしたい誘惑に溢れた演奏なのだ。美しい。
