K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

(ECM1064/65) Keith Jarrett: The Koeln Concert (1975) ボクの1枚目のジャズアルバム

1975年に発売され、(多分)広くECMを知らしめた、アルバムじゃないだろうか。ボクがこのアルバムを知ったのは、ラジオとかコマーシャルで流れて、高校生の頃、惹き付けられたから。購入は1979年。今まで何回も書き綴ったので、クロニカル的なメモだけをアッ…

apple musicで過ごす休日の仕事場

今日は出勤。半田付けをやったり測定したり。技術者らしい過ごし方を。 一息つく間はapple musicで音源探し。面白い。 自宅ではなかなか音質面でストレスが大きいのだけど、仕事場の音響装置(テキトウなもの)には、丁度よく、ストレスを感じない。嬉しい。…

ソウルパワー(2010年)1974年のライヴ@キンシャサ

抜群に面白いドキュメンタリー・フィルム。1974年にザイール共和国(現コンゴ民主共和国)の首都キンシャサで行われたライヴの記録。モハメッド・アリのザイールの試合に先だって行われたもの。公民権運動の後の高揚感が真っ直ぐに伝わる。 モブツ政権時代…

ECMの最初の頂点じゃなかなあ(1975年のあたり)

ECM

ECM1060番から何枚か並べてみた。1974年から1975年の録音。素晴らしいアルバムが並んでいる。世はcrossoverの時代。マイルスが内向するファンクをうねらせて、ハービーがポール・ジャクソンと洪水を出したり、チックがディメオラと演っていた頃。WRはジャコ…

(ECM1063) Enrico Rava: The Pilgrim And The Stars (1975) ECMの頂点にたどり着いたような

ボクはECMの頂点にたどり着いたような感覚のなかにある。ECM1060あたりから後のアルバムには、迷いなく惹き寄せられる力が漲っている。素晴らしい。たぶん、また上がったり、下がったりしながら、進んでいくのだろうが、大きな稜線に飛び出したような感覚の…

Morten Halle:Ten Easy Pieces (2003-2004) appleそしてamazon

H松さんのFBコメントで聴きに行った。apple musicですぐ聴ける。これは凄いことだ。 apple musicの凄いところは、世界の果てまでの音を蒐猟している、ような印象があって、minorな音楽ほど手元に引き寄せる力があること。それは出版におけるamazonの存在、ta…

Robert Glasper:Covered (2014) 奇妙な感覚、だが悪くない

リリースされて、すぐ購入したが、アノBlack Radioシリーズほどは聴いていない。あっちのほうが気持ち良い、からなのだけど。 ピアノ・トリオの形をとっているが、ドラム奏者が主役のように聴こえる。悪いことじゃない。ピアノ弾きとして、グラスパーって引…

(ECM1060) Ralph Towner: Solstice (1974) 1年経って聴き直し

1年経って聴き直したが、印象は変わっていない。 ECM1061、ECM1062の前哨戦になっている、ことがわかった。メンバーはヴェーバーやクリステンセンだけど、ECMらしいビートの在り方、が冒頭からキマっていて、ECM1061、ECM1062への太いつながりを感じた。---…

新しいドリップとエスプレッソの機械

使っていた珈琲用ドリップ、にヒビが入った。一年くらいしか使っていない(と思う)。 云われるまで気がつかない(スが入った、とは思っていたが)ボクも鈍感なのだけど、割れるコーノのドリップも如何なものかと思う。 の珈琲用ドリップを入手。cowry coffe…

(ECM1062) Collin Walcott: Cloud Dance (1975) 観念的過ぎない、素晴らしい浮遊感

ECM1061に続いて、いいアルバムだなあ。すっと音がはいってくるアルバム、そうでないアルバム、すっと音がはいってくる時、そうでない時。音の出口と入口の微妙な「噛み合わせ」。それが難なく通過して、体幹を音が貫く感じ、が幸せだと思う。 多分、ECM1061…

田村隆一の本ほか

先日、ジャズ記事がオモシロイ(と云うか、関心が随分と重なる)ブログを拝見していて、菊地雅章、浅川マキのほか、田村隆一まで出てきてタマげた。 田村隆一『自伝からはじまる70章』に歌舞伎町ナルシスのことが書かれていた 彼は、大船に住んでいた1980年…

2月に入って

2月にはいって、穏やかな日が続く。寒いのだけど、春を感じるのは何故だろうか。 暫く、夜明け前の月を眺めていた。

(ECM1061) John Abercrombie, Dave Holland, Jack DeJohnette: Gateway (1975) 1970年代後半のECMの魅力

アバークロンビーの前作Timelessから1年経たず、で録音されたアルバム。ヤン・ハマーのオルガンに換え、デイヴ・ホランドのベース。creditを見るとわかるが、ホランドの曲が中心。聴いてみても、ホランドが与える切れ味の良いロック的なビート、フリージャズ…

Otis Brown III: The Thought Of You (2014) 気持ちよさ、と、ジャズっぽさ

丁度一年前、San Diegoの夕暮れ時、Normのクルマのなかで聴いたアルバム。近況について話をしていたのだけど、ふっとCDの音が気になった。Normはニヤっとして、ジャケットを手渡してくれた。帰国の後に入手。 ジャズっぽさ、を主張するサックスとトランペッ…

Mark Guiliana: Family First (2015) ジャズなんだけど、確かに

一昨年の暮れ、東京・六本木で聴いたマーク・ジュリアナのbeat musicは凄かった。ジャズなのか、何なのか、そんな些細なことが吹っ飛ぶ、Beat musicそのものの凄み、に恐れ入った。それから三ヶ月くらい後のメルドーとのユニットも、期待以上の凄さ。大阪・…

菊地雅章: Aftert hours 2 (1997) 僅かな音の引力、のようなもの、そしてLittle Abi

僅かな音の引力、のようなもの、を感じる。音の数が減れば減るほど、その引力が強まる。 その重力場のようなもののなかで、音が光彩を放つ。菊地雅章のピアノを聴いていると、そんな印象を受ける。 とにかく流れるようには音が出ない。音を確かめるように、…

Paul Bley: Tears (1983) 過敏さ、のようなものが影を潜め

ダメだなあ、と思うのだけど、鬼籍に入った奏者を改めて聴き直し、いいなあと思う。そんなコトの繰り返し、が多い。 ブレイもそうで、最近、暫し聴いている。 このアルバムは1983年の録音。過敏さ、のようなものが影を潜め、ゆったりとしたピアノの音を聴か…