K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

1977

Woody Shaw: The iron man (1977) 強固なピアノとベースのうえで

仕事場を引越した。ボクと同じ位の年齢の建屋だったので、耐震強度が足りない。取り壊しになることになって、職場のなかの別の建屋に移った。そんなこともあって、とても疲れた3月になった。古い建屋はそれなりの味わいあって、歪んだ窓硝子が入った鉄サッ…

Stone Alliance: Marcio Montarroyos (1977) 今につながるオトを聴く

随分前に買って放置していたLP。棚の整理をしていたら見つかった。30年程前に「第二のウェザ−リポート」と持ち上げた記事を何回かSJ誌で読んだ記憶がある。でも一般的な人気は出なかった。まあメンバーがなかなかの力量なので今でも十分聴かせるジャズ。ザヴ…

渋谷毅:Cook note(1977) なぜ日本のジャズなのか、なぜLPレコードなのか

金曜日にお茶の水で買ったLPレコード。持って帰ってから何度もターン・テーブルに登板。MMで聴いたり、MCで聴いたり、山水で聴いたり、マッキントッシュで聴いたり。 なぜ日本のジャズなのか、なぜLPレコードなのか、そんなことを考えていた。 学生の頃から…

Buddy Tate meets Dollar Brand (1977): セシル・マクビーの音が聴きたいとき、それにテキサス・アリゾナ

バディ・テイトは1913年、テキサス生まれの古い世代の奏者。ビッグ・バンド主体で、モダンジャズの奏者として扱われたり,扱われなかったり。だけど 1970年後半以降、つまり還暦を過ぎてからの露出はかなりのものだったと記憶している。細かな時代のスタイル…

笠井紀美子: Tokyo Special (1977)スペシャルであって欲しいとおもうのだけど

全曲が亡き安井かずみの作曲、作曲はいろいろ。ボクには鈴木勲の曲がとても格好良くて、矢野顕子(デビュー当時!)の曲がどう聴いても矢野顕子なのに驚いた。

Steve Kuhn: Motility (1977) サックスが入ったOcean in the skyもいいじゃないか

ボクはSteve Kuhnは好きで、ブログでの紹介は3枚目。でも面白いコトに、Kuhnって普段はほとんど意識していなくて、はずみのような感じでふっと音を聴いてみた くなるような存在。意識のなかの存在感が大きい、ジャズだとKeith Jarrett、Bill Evans、Herbie …

Lazer Berman: Rachmainoff...

ひどいアルバムタイトル”Rachmainoff・Chopin・Prokofiev・Beethoven・Khachaturian・Scriabin・Schubert/Liszt・Falla".要は作曲者を並べただけ.だけど,ボクはこのLazer Bermanの LPレコードが大好きなのだ。19世紀から20世紀に遷移する時代の曲を勢いよ…

Charlie Haden and Hampton Haws: As Long as There's music (1977) Artist Houseのこと

Artist Houseの初期の圭作.とは云っても,Hawsの軽快なSwingは聴こえず,Hadenの独走ソロが気になる一枚.Hawsのいつもと異なる一 面,Hadenの相変わらずの一面,っていう感じ.でも聴いていると案外良くて,へえ,Hawsってこんなピアノが引けるんだ,と思…

Chico Freeman:Beyond The Rain

Chico Freeman(ts), Hilton Ruiz(p), Junieeh Booth(b), Elvin Jones(ds), Jumma Santos(perc) 学生時代に一生懸命聴いたChico Freeman.所謂シカゴのAACM派とか,ロフトジャズ云々の解説記事をみた記憶がありますが,良く覚えていない.この一枚が今でも愛…