K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Jazz: Miles Davis

Henry Kaiser & Wadada Leo Smith: Yo Miles! (1998) マイルスの玉手箱の標本(サンプラー)

35年前、ボクたちは待っていた。1975年の大阪公演を収録したアガルタ・パンゲア以来、杳として音楽的消息が見えないマイルスを。1973年から1975年のマイルスの過激な音楽、ファンクでありフリーであり、そしてジャズであった激しいリズムの混沌の「その次」…

ジャズの黄金時代(Jazz会#27) − Miles Davis in late 50s and early 60s

ボクは居酒屋でジャズがかかっている、のには違和感がある。なんかオシャレ音楽のような扱いで、有線放送垂れ流し。だけど、「和食にも合う」くらい音楽の完成度が高いのも事実で、BGMとして使えるレベル。殆どが1950年代後半のハード・バップ期のもの。その…

Miles Davis: Kind of Blueのオリジナル盤(MONO)を聴いてみた

とにかく、どんな音がするか聴いてみたかった。入手したのはモノラル盤。レーベルはいわゆる6EYE。

Miles Davis: Four & More (1964) コールマンはねえ、っていうけれど

3枚のレコード。上は1980年頃の米盤(PC)、左下は当時の日本盤、右下はオリジナル・ステレオ盤(CS)。

Miles Davis: Kind of Blueの演奏のことじゃなくて

亡父のレコード箱のなかにマイルス・デイヴィスのKind of Blueが2枚ある。勿論ボクも1枚持っている。彼の1枚とボクの1枚は同じ米盤で1980年頃のもの。PCでレコード番号がはじまる。彼のもう1枚はCBSソニーの初期盤(だと思う)でジャケ裏は日本語。ビル…

Miles Davis & Easy Mo Bee: Doo Bop (1992)

いろいろなスタイルを変遷したマイルスだけど、ボクが案外好きなアルバムは死後発売されたEasy Mo Beeプロデュースの Doo Bop。

Miles Davis & Bill Laswell: Panthalassa

昨日がマイルスの命日だったのか。知らなかった。気にもしていなかったのだけど。知らずに連日マイルスのことを書いている因縁に驚いてしまった。

Miles Davis: Black Satin

1973年のマイルスのライヴについては、白眉はデイヴ・リーブマンのサックス。マイルスとの闘争的な演奏は素晴らしい。その分、リズムの印象は薄い。 1975年のライヴの方が、聴き手に陶酔感を与えるようなリラックスの瞬間があり、リズム・セクションの完成度…

Miles Davis : 1969 Miles Festiva De Juan Pin

マイルスが亡くなった1991年から数年後に、このCDは発売された。生前には発売されていない。Boot legで、この時期のツアーを聴いていなかったので、このCDで初めて聴いて驚いた。まったく従来のジャズの語法とは異なる、コリアのフェンダーに激しいデジョネ…

Miles Davis: 1991年のParis Concert 時間の流速が止まってしまったこの瞬間

未だ正規盤は発売されていない。この海賊盤CDは最近多いSound Board音源流出モノではなくて,会場録音。だから会場のざわめきが入るが、臨場感を高める程度。かなり音質は良く、ある意味で正規録音より楽しめるような気がする。

ジャズ会#5:マイルスデイビスとともに時代を行きつ戻りつ

ジャズの世界では80年代までは,旺盛なスタイル変化を背景に「ジャズ進化論」が 主流であった.しかし現在はジャズの進化という概念は急速に失われてきた.多様な個人が存在するだけ.死の瞬間までジャズファンに劇的な進化をみせつけてきたマイルスデイビ…