K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Terje Rypdal: Rypdal/Vitous,DeJohnette (1979) 浮遊感のある音を部屋に敷き詰めて

Terje Rypdal: Rypdal/Vitous/DeJohnette (1979, ECM)
    1. Sunrise
    2. Den Forste Sne
    3. Will
    4. Believer
    5. Flight
    6. Seasons
Terje Rypdal(g, g-synth, org), Miroslav Vitous(b, el-p),  Jack DeJohnette(ds)

先日,友人達とジャズを聴く月例会をやった。今まで、ボクの辺境的ジャズ趣味ばかりだったので、聴きはじめの方々に何となく申し訳ない気持ちもあったので、ジャズの教科書的な選盤を行った。50年代のブルーノートとかね。

もっぱら黒っぽいジャズをかけていたのだけど、さすがに2時間も聴いていると強烈な満腹感に教われた。おなかが一杯。もう聴きたくなくなった。ECMとか、少しエスニック的なジャズが好みなのだけど、モダン・ジャズそのものにそんな感覚が生じるとは思っていなかったので、ちょっとショック。驚いてしまった。

やっぱり,こんな音が好みかなあ、というアルバムを仕事場でかけながら、今日も少し遅くまで仕事をしている。テリエ・リピダルのRypdal/Vitous/DeJohnette。デジョネットのシンバルが奇麗なこと。そこに飛び込むヴィトウスのベースもしっかりと基底の音を紡いでいく。高音で矢鱈ヒットさせないので好きなベース。リピダル(リーダーなのか?)のヘンな北欧ジャズ・ロック風ギターも実は大好き。

浮遊感のある音を部屋に敷き詰めて、なんだか思考の焦点があわないような時間を過ごすことに、ちょっとした気持ちよさを感じてしまうのだ。こんなショボくれた雨の晩には。

youtubeで聴いてみてくださいませ。

http://www.youtube.com/watch?v=7ZXQ7co9oIE