K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

山水B-209 The Tube:澄みわたった音に驚いた


 GWに実家へ出かけた。亡父の遺し物を整理するために。会社勤めに一息ついて、第二の勤め先へ通うようになってから、オーディオの趣味が高じていた。15年位前のことのように思い出される。まあ最初の勤め先で完全燃焼しなかったような感覚、は何となくボクのも分かるので、改めて十数年の時を隔てて、父親という名の鏡をみるような不思議な感覚になった。そんなときは、何かが必要になるのだ。

 持ち帰ったものは幾つかあるのだけど、そのひとつが今はなき山水電気のB-209 The Tube(仔細はこちらをみてください)。山水電気の唯ひとつの管球アンプ。メイン・アンプなのだけど、入力に音量調節のつまみがついているので、音源を直接つなぐことができる。ボクは決してオーディオ・マニアではないので、その何たる也、なにも分からない。予備知識はない。

 以下の装置を接続して、ディジタル音源を聴いてみた。

   DA変換器:ラックスマンDA-200
   再生SW:iTunes+Audirvana plus(PCはMACmini
   スピーカー:ダイアトーンDS-97C(フロアタイプスピーカ)
   メイン・アンプ:山水B-209 The Tube

見てのとおり、スピーカは25年以上、愛聴しているダイアトーン。余計な味付けはいらないので、ラックスマンのDA変換器にアンプを直結。丁度、GWの仕舞い方だったので、LFJ金沢でロシア特集を聴いた後。だからアレキサンドル・メルニコフのスクリャービン集を聴いてみた。

 その澄みわたった音に驚いてしまった。音の純度がとても高く、そして柔らかな音調。コンサート・ホールでのピアノの生音に肉薄するような感覚(大げさですが)。特に弱音で響かせたときの美しさには痺れてしまった。それまで使っていたMcIntochのMC30と比べて、特にクラシックやジャズ・ピアノの音が澄みわたった感じ。メンテナンスを十分していないMC30は接点不良のような感じが気になるので、比べるのも気の毒なのだけど。

 そんな訳で家に居るときは、朝となく夕となく、音楽を聴き続けているのだけど、改めて毒性が強いと実感。時間感覚がおかしくなってしまった。そんな訳で、ここ数日は朝は聴かないようにしているのだ。なんかオカシナ話なんだけど。それにね、ダイアトーンでコレだから、タンノイだったらどうなるのかな、って困った好奇心が芽生えてしまった。やれやれ