K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

雨上がりの朝に:The Best of Bill Evans(1969頃)

 雨があがった月曜日の朝。南から雲が沸き続けていた。 カーテン越しにも雲が流れていた。

 

窓から光が溢れる部屋に籠もってレコードを聴き続けていたかった。

 そのとき聴いていたのはビル・エヴァンスのベスト盤。Verveの幾つかの盤から楽曲が選ばれ、当時の未発表曲が追加されている。ソロから大編成まで。ボク自身はベスト盤に手を出さないのだけど、コレは亡父の遺品。黒Tという当時の米Verveのレーベル。

録音はヴァン・ゲルダーをはじめ異なる技師が務めている。特筆すべきは、録音が良いこと。更に、ことなる録音の楽曲が同じような空気のなかで再生されること。兎に角、気持の良いレコード。ヒトをダメにして仕舞うような、イケナイ感覚を感じ取ってしまった。