K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

(ECM1064/65) Keith Jarrett: Koeln Concert (1975) ふたつの西独盤

 先日、西独盤のケルン・コンサートをもう一枚買った。いわゆるLCなし、「オリジナル盤」である。いままでの経験でも、同じECMのLPレコードでも音が違うような気がする。

 金沢に帰宅して、いそいそと確認。

 まずジャケットを比べると、全く違いはない。通常、ある時期からのプレスでは、ジャケットにLC番号が明瞭に記載される。ボクが前から持っていたレコードでは、ジャケットにLCの記載はない。遷移期か?

 さてレーベルだけど明瞭に異なる。

後年のプレス(いわゆるLCあり)                      オリジナル盤

 

 さて肝心の音だけど、高音の密度や透明度で、確かにオリジナル盤のほうが良い。勿論、後年のプレスであっても、相応の音質は十分得られていて、満足していた。しかし、僅かにそれが「伸びきっていない、曇りのある」音に聴こえるくらい、オリジナル盤の透明度は素晴らしかった。

 カッティング時のイコライズの違い?、マスタテープの劣化?、謎だなあ。

 そんな疑問が些事に思えるほど、聴いていてドキドキするようなピアノの美音、だった。