先日、西独盤のケルン・コンサートをもう一枚買った。いわゆるLCなし、「オリジナル盤」である。いままでの経験でも、同じECMのLPレコードでも音が違うような気がする。
金沢に帰宅して、いそいそと確認。
まずジャケットを比べると、全く違いはない。通常、ある時期からのプレスでは、ジャケットにLC番号が明瞭に記載される。ボクが前から持っていたレコードでは、ジャケットにLCの記載はない。遷移期か?
さてレーベルだけど明瞭に異なる。
後年のプレス(いわゆるLCあり) オリジナル盤
さて肝心の音だけど、高音の密度や透明度で、確かにオリジナル盤のほうが良い。勿論、後年のプレスであっても、相応の音質は十分得られていて、満足していた。しかし、僅かにそれが「伸びきっていない、曇りのある」音に聴こえるくらい、オリジナル盤の透明度は素晴らしかった。
カッティング時のイコライズの違い?、マスタテープの劣化?、謎だなあ。
そんな疑問が些事に思えるほど、聴いていてドキドキするようなピアノの美音、だった。