K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

飛頭: Crumbling steeple (2006) 不思議な時間の流れ

 菊地雅章のアルバムを探しているときに、甥の菊地雅晃のアルバムも一緒に捕まえた。そのon forgotten potencyがとても良かったので、もう2枚探した。「とびあたま」というバンドの2006年作。このアルバムもon forgotten potencyと同じ音の世界。緩いfusionのようだけど、個々の音を聴いているとなかなか浮遊感が強く、漂うようにベースの音が流れている。もう1枚の菊地雅晃のアルバムを聴くと、彼はimprovised musicとElectronica(か?)を混ぜたような、実験音楽の趣。菊地雅章のように、音数を増やさず、その音と音の間で何かを表現するような演奏。このアルバムのなかで、菊地雅晃の曲は、都会的でありながらも、どこか遠くの方に目線が合っているような、不思議な時間の流れを楽しむことができる。

CRUMBLING  STEE

CRUMBLING STEE

  • アーティスト:飛頭
  • 発売日: 2006/02/10
  • メディア: CD
 

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飛頭: Crumbling steeple (ewe, 2006)
1. Midnight Office (Masaaki Kikuchi)
2. Abstract Flowers (Tomohide Midori)
3. Crumbling Steeple (Tomohide Midori)
4. Time Remembered (Bill Evans)
5. 東京放射16号 (Masaaki Kikuchi)
ミドリトモヒデ(sax), 塚本真一(key), 菊地雅晃(b,electronics,etc), イトケン(ds)