2000年頃って、まだ自宅にインターネットをつないだばかりの頃で、雑誌を読まなかったボクは「レコード屋」での試聴が、CDの主たる購入手段。今のように自宅で試聴して、なんて時代じゃなかった。
月に一回か二回、梅田・丸ビルのタワーレコードで入手していた。2000年頃って21世紀のはじめだけど、まだそんな感じで、随分と違う時代のような気がする。ドコモのi-modeがはじまった頃だ。
店頭で購入したアルバムは、通販よりも購入過程が可視化された記憶に残りやすい。このアルバムも「当時」気になっていた新世界の澤野、草履屋の副業?、から出た日本人のアルバムということで、爽やかなジャケットとともにとても印象に残った1枚。ボクのなかでは、カモメのアルバムは、例のアルバムとコレ。山中千尋のデビューアルバム。
久々に聴き直すと、何か物足りない感じとともに、ところどころ今でも聴かせる部分がしっかり残っている。表題曲のような速い曲や早めのイパネマがいいなあ。黒とか白とか色がない、無色透明感がよい。
何周年だかの記念アルバムが出たようなので、久々に聴いてみようかな、と思った次第。
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山中千尋: Living without Friday (2001, 澤野工房)
1. Beverly
2. Girl From Ipanema
3. A Sand Ship
4. Living Without Friday
5. Cry Me A River
6. Pablo's Waltz
7. Balkan Tale
8. Stella By Starlight
9. Black Nile
10. Invisible Friends
山中千尋(p), Ray Parker(b), LaFrae Olivia Sci(ds)