K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Kahil El' Zabar/Ethnic Heritage Ensemble: Mama's House Live (2009) シカゴの音をもっと聴きたくなった

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ボクがエルザバールを知ったのは1982年頃。大学を卒業する少し前の頃。副島氏のメルスの記事か何か読んで気になったバンドの一つがEthnic Heritage Ensemble。入手したメルスでの録音盤も好みだった。

それから幾星霜、突然、フリー系の音楽を聴くようになって、未だにEthnic Heritage Ensembleが活動していることに驚いた。シカゴの人なのね、と気がついた。全く詳しくないが、惹かれた音楽に多いシカゴ系、という感じ。まずはAEOCを聴かなきゃ、と思ってからも随分経つが。

 このアルバムでは3人。カーリ・エルザバールの打楽器、アーネスト・ドウキンスのサックス、コーリー・ウィルケスのトランペット。変則的なトリオだけど、驚くほど違和感はない。フリーとか何とか、そんなこともどうでも良くて、身体音楽としてのジャズそのものがそこにある。そして時々、飛翔する祝祭空間。India Navigation盤で聴こえるロフト・ジャズの匂い、が未だ健在。

エルザバールの打楽器は、ハミッド・ドレイクと同じような、強靱さ、粘りのようなものがあり、良くグルーヴさせる。同時に軽やかであり、飛翔感が強い。それがバンドの音、Ethnic的な味、と巧く共鳴する瞬間があり麻薬的。

共演のサックス、ドウキンスは初めて聴くが、暑くならず熱く吹く感じが巧い。トランペットのウィルケスもそう。わざとらしいエスニック臭は全くなく、身体的な音楽を軽やかに弾く三人なのだ。

シカゴの音をもっと聴きたくなった、こればっかり。

Mama's House Live

Mama's House Live

 

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Kahil El'Zabar/Ethnic Heritage Ensemble: Mama's House Live (Katalyst Entertainment, 2009)
1. Oof 12:16
2. Kari 10:50
3. Mama's House 13:11
4. Barundi 12:27
5. All Blues 14:03
6. Ornette 15:12
Kahil El'Zabar (Kalimba, Perc), Ernest Dawkins(ts), Corey Wilkes(tp)