K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

清水靖晃: Dementos(1988) インチキな「ワールドミュージック」

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 先日アップした南アフリカの音楽は、ボクが内心求めているようなエキゾティズムを廃し、ふっと横に流れているような音楽。
そんな南アフリカの音と対極的な存在で、ボクの内心のなかにしかないインチキな「ワールドミュージック」。それは夢の中の音であり、夢の中の異国では誰もが日本語を喋っている。しかしその意味は不確かで、日本語である以上の意味を持たない。

きっと仏法を求め真臘、暹羅から天竺へ向う旅僧が夢の中で聴いたであろう迦陵嚬伽の鳴き声、それが浅い夢のなかに響く音が如く、なのだ。とてもアヤシイ。

あの頃、ワールド・ミュージックの名前で音楽資本が世界中に浸透していたが、そんな風潮を逆手にとった日本の音楽だった。面白いなあ。清水靖晃の妹の清水三恵子の声が結構中毒性があって「あーーーいうえおーー」の繰り返しを呆然と聴いているのだ。


Yasuaki Shimizu (清水靖晃) - Dementos (デメントス)

デメントス

デメントス

 

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清水靖晃: Dementos(1988, Victor)
1. 青い背広  
2. デメントス
3. シュリーク夫人  
4. 普通の日  
5. 絶句  
6. 私は愛に死ぬ  
7. 秘書の友達  
8. 大好きなアナコンダ  
9. ソルデロック  
10. さてと  
清水靖晃(vo, ts, ss, as, key), 清水三恵子(vo), David Cunningham(intro, g) 他