マンハッタンのDMGでの購入レコード。
封を切っていないものだけど、当時(40年前)のプレスのようだ。キューン本人保有のdead stockのようだ。キューンは1980年頃まで活動していたようだけど、30年ばかりdisappearで、最近復活とDMGで聴いた。
近藤等則の初期の録音であり、ウィリアム・パーカーが入っているので購入。集団即興的な内容だと難しいかなあ、と思ったので1回目の訪問では見送ったが、結局、2回目の訪問で入手。(ジャケット裏の近藤の写真は若い!)
内容はimprovised musicというよりは、Free Jazzで馴染みやすいもの。何と云ってもウィリアム・パーカーとデニス・チャールズが叩き出すパルス的前衛グルーヴが強力で、管奏者はその重量圏内で浮遊的プレイをする構図。咆吼に走らず、ビートの音空間で音を繋いでいく感じがなかなか聴かせる。
リーダーのキューンはやや引っ込んだ感じで、トランペット2管が少し前に出ている。
思い当たることもあって、NoBusiness Recordsを覗くと、同じメンバーのアルバムがあった! ただしアーサー・ウィリアムズ名義:
同じ音源かと思ったが、同日の別セッションのようだ。NoBusinessからの発売時、少し混乱・議論があったようで、下記ブログのコメントにやりとり、が出ている。指摘する人が居るんだと、感嘆。面白いなあ。
このアルバムを含めたピーター・キューンの音源はNoBusiness Recordsでまとめられているようだ。面白そうなので、入手しようかな、とか思っている。
このレコードを買ったのがDMGなのだけど、店主氏はNoBusiness Recordsのサイトにも書いているし、いや、斯界の大物なんだなあ、とこれまた感嘆。
追記:
その後、斎藤氏@Sightsongsが、以下の情報をアップされている。なるほど! 最近の演奏も聴かなきゃ(感謝):
ピーター・キューンについてはクリフォード・アレンのこれも。(前に翻訳しました)https://t.co/xokwLvmxnP
— AkiraSaito#齊藤聡 (@Sightsongs) June 23, 2018
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Peter Kuhn: Livin´ Right (1978, Big City Records)
A1. Red Tape
A2. Long Gone
A3. Monteca
B1. Chi
B2. Axistential
Peter Kuhn(cl, b-cl), Arthur Williams, Toshinori Kondo(tp), William Parker(b), Dennis Charles(ds)
Engineer:Ed Scarvelone
Photograph: Gary Halpern, Kazunori Sugiyama
Sleeve Notes: Perry Robinson, Phillip Wilson
Recorded Live December 19, 1978 at Columbia University Radio WKCR-FM, NYC