K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

関根真理 : Beginning (2018) 確かに「ナナ・ヴァスコンセロスmeets高田みどり」だが

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原田さんのディスク紹介tweetで、ambient的な音が面白いことが多い。蠱惑の玉手箱のようなものなので、手が出やすい。 数え切れない(数えていないだけ)くらい、アルバムを入手した。今度は、

で、Brian Enoは入手済みなので、関根真理を聴いてみる。レコードが出るみたいだけど、ぐっと堪えて安価なDL音源: 

まさに高田みどりの音のような純度の高さ、と相反するナナ・ヴァスコンセロスの猥雑さが混ざったような、それでいて21世紀のグルーヴのような鼓動もあって面白い。

(サイトの惹句をみたら「ナナ・ヴァスコンセロスmeets高田みどり」だったので、笑ってしまった。)

確かに「ナナ・ヴァスコンセロスmeets高田みどり」なのだけど、それは楽器の音色と現代音楽的な曲調。ビートの流れと、それに纏わり付く音の色彩の揺らぎは、20世紀の現代音楽でもブラジル音楽でもない、21世紀の何か、を投影しているように聴こえる。

残念なのは10分の1曲のみ。もっと聴きたい。もう1曲はLena WillikensによるRemix。ビートが効いている。