K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

板橋文夫: Nature

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板橋文夫: Nature(1979, Better days==>MULE MUSIQ)
A1. When You Smile
A2. Up Into The Sky
A3. Listen To My Story
B1. Macumba
B2. Ash
板橋文夫(p), 望月英明(b), 亀山賢一(ds)
大友義雄(ss on B), 古沢良治郎(ds on B), 初山博(vib on B), 山崎弘(b on B)
プロデューサー: 本村鐐之輔
エンジニア: 飯田馨
写真:内藤忠行
1979年3月13、14、15日 日本コロムビア第一スタジオ
March 13,14,15,1979 at Nippon Columbia's、1st studio, TOKYO

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再発で入手したLPレコード。少し心配したが、音はとても良い。よかった。

それ以上に内容がいい。丁度ジャズを聴きはじめた頃のアルバムなのだけど、板橋文夫の演奏は渡辺貞夫や日野皓正のアルバムで聴いたくらいかな。板橋自身のアルバムはあまり聴いていない、なんでだろう。

この世代のピアノ奏者を聴くと、マッコイ・タイナー全盛期の頃の空気を思い出す。このアルバムも最初はそこが気になるのだけど、聴き進めるとそこからの差分、当時の山下洋輔にも通じる「日本のジャズ」の熱気や勢い、に呑み込まれていく。素晴らしいグルーヴ感。もっと早く聴けばよかった。

A面のトリオも良かったが、B面の強くドライヴするグループサウンドのなかで、強いタッチで畳みかけていくピアノのソロが格好良かったなあ。海外で再発される理由が分かるなあ。

追記:

この時代(ボクがリスナーとして活発だった頃)には、板橋文夫だけでなく、多くの若いジャズ奏者が大手レーベルからレコードを出していた。1990年代に入って、大手レーベルから日本のジャズ奏者のアルバムが出なくなったのは何故なのだろうか。音楽業界自体の縮小はもっと後なのだろうし。

ネイチャー

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NATURE [Analog]

NATURE [Analog]

 

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