Antonio Sanchez: Bad Hombre (2016, C.A.M. Jazz)
1. Bad Hombre Intro(Antonio Sanchez) 1:45
2. Bad Hombre(Antonio Sanchez) 5:29
3. Fire Trail(Antonio Sanchez) 8:07
4. Distant Glow(Antonio Sanchez) 4:56
5. Bbo(Antonio Sanchez) 5:52
6. Momentum(Antonio Sanchez) 7:16
7. Home(Antonio Sanchez) 4:49
8. The Crossing(Antonio Sanchez) 4:56
9. Nine Lives(Antonio Sanchez) 6:40
10. Antisocial(Antonio Sanchez) 5:26
Antonio Sanchez(ds, key, electronics, voice), Ignacio López Tarso (performer on 1)
Executive-Producer: Ermanno Basso
Producer: Antonio Sanchez
Engineer: Antonio Sanchez
Mixed By, Mastered By – Pete Karam
Mixed at Meridian Studios, New York on October 20, 21st 2016
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アントニオ・サンチェスって、メセニーとの共演で知ったから、もう10年くらいになるのだろうか。彼のアルバムは幾つか入手しているのだけど、バンドの熱さの割りに表現の振幅が狭い印象があって、その後は気に留めていなかった。だから、このアルブムも知らない(知らなかった)。
Sptifyとかstreamingの良いところは、そうやって漏れていく(別にいいのだけど)音と軽い感じで遭遇できることかなあ。サンチェスのソロ・アルバムがこんなに面白いとは思わなかった。
自身によるキーボードの上にドラムを縦横無尽に重ねていく。高い技巧による打音が存外に低い温度で流れていく。ボクはドラム・ソロのアルバムって退屈だから手が出ないのだけど、先入観なしで聴くと、実に多彩な音が収められていて飽きない。アヴァンギャルドな印象から現代ジャズ的なものまで音の振幅が大きい。
先日のマーク・ジュリアナのアルバムが(ボク的には)不発だったので、いやサンチェスいいなあ、と思えるアルバムを聴くことができたのは嬉しい。もう少し聴こうかな。