モンクのサンフランシスコでのソロを聴く。The complete riverside collection(CD), The complete riverside collection(LP), Alone in San Francisco (VDJ-1549)の3種。
単品のCDは評判の良い初期のCD。
結論から云うと、どれも同じ考えで音が造られていて、大きな差が無い。ただ物理媒体の違いでCDの方が高音の透明感が強いということ。だからモンクの微かな吐息、呻き声が実にクリア、生々しい。昔の盤のような中音域への「加圧」的な処理はされていないので自然な音。
VDJ-1549も基本的には同じ質の音だが、少し高音が削がれている印象。所謂「柔らかい」印象がある。
ついでにAmazon HDの音を聴いてみる。さらに柔らかな印象で音の煌めきが削がれている印象。明らかに中音域へ寄せている。音の鮮度は損なわれている。
やはりThe complete riverside collection(CD)のサンフランシスコは違う、のだ。
きちんと聴きくらべていないのだけど、エリントン集は同じcompleteでもLPとCDでは違う印象があって、CDの場合、RVG的な音圧を感じない自然音に近づいているように思う。高音の透明感は足りないのだけど。