先日,セロニアス・モンクの1963年東京サンケイホールでのライヴ盤を入手。
勿論、CBSソニー盤を持っているが、これは日本コロンビア盤。オリジナル盤とも云えるだろう。いわゆるペラ・ジャケの懐かしい体裁。ステレオ盤。
聴いてみて驚いた。明らかに音が良い。CBSソニー盤は典型的な日本盤の音。バランス良く整っているがガッツがない、というか高音が削られているのか、立ち上がりが緩い。それがダイナミックレンジを圧縮した印象に。
一方、日本コロンビア盤は米盤のように音がキッと立ち上がり鋭い。ピアノの打音のアタックも強く、美しい。また聴衆の熱狂も直接伝わる。
多分、マスターテープは同じで、経年劣化はないのではないか。塩化ビニールの材質の違いのように思えるがどうだろう。明らかに日本コロンビア盤のほうが硬いのだ。爪先で弾いたときの打音が乾いていて、響きが良いのだ。
1960年代のペラ・ジャケのレコードの音の秘密をみたように思うが、さてどうだろうか?