K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Paul Bley: Japan Suite (1976) 様々な美音が

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Paul Bley: Japan Suite (1976, Improvising Artists Inc)
A. Japan Suite I (Paul Bley) 19:22
B. Japan Suite II (Paul Bley) 12:26
Paul Bley(p,electric grand piano), Gary Peacock(b), Barry Altschul(ds, perc)
Recording Engineer: Yoshihiko Kannari
Mixing Engineer: David Baker
Producer: Carol Goss, Paul Bley
Recorded Midnight July 25th 1976 at Yamaha Music Festival, Nemu No Sato, Japan.

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殿山泰司のJAMJAM日記を読むと、「ババア」(映画・三文役者で荻野目慶子が演じたのがババアか?)との会話の合間に、ジャズのセッションの記述が。そのなかにブレイのライヴも出てくる。1970年代のこと。羨ましいなあ。

それは東京なので、このアルバムでの合歓の里(三重)ではない。が、同じツアーかもしれないね。

演奏だけど、このアルバムはかなり面白い。60年代後半の欧州ツアーのように、長い曲を弾いているが、作曲された、というよりインプロっぽい。かといって、1960年代よりも尖った感じは抑えめで、様々な美音が繰り出される。ピアノの弦を弾いたり、プリペイド・ピアノのようなことしたり。そして、特にピーコックとの応酬が面白く、ときとしてピーコックが全面に出る。そのセリ出し方が面白いアルバム。アルトシュルも乾いた打音が心地良い。

その後のSteeple Chase盤のように適当に纏まっていないトコロがよいアルバム。もっと早く聴けばよかったね。

Japan Suite

Japan Suite

 


Bley / Peacock / Altschul - japan suite (I)