K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

rabbitoo: the torch (2016) 変化や違いに刮目すると

前作で、過去からの音の「変化や違い」に刮目すると、どうしてもその包絡線上に次作を置くので、快感のハードルは否応がなく高くなる。その意味で「音場」の変化のなさ、あるいは成熟のようなものに対して辛くなる。 かと云って、詰まらない訳でなく、なかな…

Mary Halvorsonを聴いていたら、Carla Bleyが気になってきた、訳ではないのだけど

メアリー・ハルヴォーソンを聴いていたら(まだ試行感覚だけど)、カーラ・ブレイのIda Lupinoが出てきた。ギターの変な「変調」もかからず、実に真っ直ぐな4分20秒。Folk的な味、が強調されていて内向的・耽美的な演奏が多い中で、異彩(?)を放っているよ…

ここ数日で届いたレコード

フリージャズを聴くときの快感回路、脳内あるいは感情の基層か、の一つは、楽器そのものの「鳴り」。鳴動する楽器が発する音の美しさ、複雑さ、など、物理的な音そのものを楽しむような感覚がある。 その意味において、レコードを入手して聴く、ことに価値が…

お仕舞い方の渓流釣り

今年はお盆明けに怪我をしたので、渓流には一ヶ月くらい入っていない。9月末で渓魚は産卵期に入り、禁漁になる。それも寂しいので、仕事前の短時間、入ってみた。曇天で、気分はすかっとしないが、久しぶりの沢は気持ちよかった。 昨年の同じ頃は、尺岩魚を…

Aaron Parks: Alive in Japan (2013) 奏者が提供する無料の音源

すでにご存じの方が多いかも知れないが、アーロン・パークスの水戸公演の音源(非圧縮、AIFF)がネットで公開されている。ツアーを通じ、彼が思うような演奏が出来て、嬉しかったようだ。 スマートフォンで録音し、低音を強調する処理を加えたような、まさに…

仕事前の20km

今朝は一昨日届いた自転車で熊走まで、の20km。ランニングよりは体の負担が少なく、また時間当たりの運動量は同じくらいじゃないかなあ。なかなか気持ちの良い汗をかいた。 ふわっと肉体が軽くなるような感じ、飛翔感のようなものが楽しい、と感じた。

(ECM1078) Enrico Rava: The Plot (1976) 管の響きが与える陰翳

前作「The pilgrim and the stars」の1年後の吹き込み。またメンバーも同じ。続編、と云って良い。 だから、アルバムの印象も実に似通っている。続編。ラヴァの魅力は、管の響きが与える陰翳、だと思う。前作は、その暗い響きがクロンビー達が奏でる1970年…

(BLP5068/69 日本盤) Herbie Nichols: The Prophetic Herbie Nichols Vol.1/2 (1955) 自宅に帰って聴くと

自宅で落ち着く時間がとれない。疲れた時に音を聴くと、余計に感覚が尖るような部分があって、寝ていることができない。 それでも、コレは聴きたかったので、音響装置に灯を入れる。Blue Noteの原盤(RVG刻印、耳付きなんか)であっても、好みに合うものもあ…

今夕は富山

毎年のことであるが、仕事で富山へ。 なかなか金沢でのんびりできない。

Anthony Braxton: Quartet (Mestre) (2008) メアリー・ハルヴォーソンのこと

twitterで、どなたかの書き込みを見て、即、amazonで購入。届いた頃には、それが何だったのか、よく覚えていない。すみません。加齢です。 最近のFree系の音源はダウンロードが多いのだけど、これはCD。実はbandcampでダウンロードできることが分かって、こ…

(ECM1077) Edward Vesala: Nan Madol (1974) エキゾチックで不思議な音空間

ECMを聴く安心感、はアイヒャーの音世界がある種の予定調和のなかにあって、様々なジャズ周縁の音の断面を見せてくれて、新鮮な驚きを与えてくれる確信、から来ることは間違いない。1970年代から80年代、リアルタイムに感じたECMはそんな感じで、今、それを…

Osaka 6AM: 久しぶりのランニング

今朝の大阪は雨。夜明け前から起き出した。滲んだような単色の光景。むせるような湿気。 お盆明けに肋骨を折ってから3週間。久しぶりに走った。大阪城を2周。42分/8.2kmだった。気持ちだけは、爽快だった。

帰宅したらフレッツ光つながらない (その後):故障対応に対するストレス

etc

2016-9-12 記載 昨夜遅く、八ヶ岳から帰ってきた。写真をアップしようと思ったら、インターネットが繋がらない。今朝になって機器をみたがアラームはない。プロバイダとの通信がうまくいっていないようだ。 インターネットの契約は少々面倒くさく、回線はフ…

灰色の街・泥の川(大阪・天満)

昨夜遅く、八ヶ岳から帰り、金沢に少しだけ居たのだけど、今は大阪に。 夕刻から仕事。 毎年のように天満のあたりにやってくるが、曇天がよく似合う。翳りの襞の一つ一つに得体の分からない何か、が居るような街、のように感じている。子供の頃に見た、五階…

島々のあたり

週末は登山。八ヶ岳に行ってきます。 レコードを聴く時間がないなあ。

Fred Frith: Another Day In Fucking Paradise (2016) 帰りの列車で聴いている

帰りの列車で聴いている。 長い出張の最後は名古屋で打ち合わせ。出先からタクシーに飛び乗って、新幹線からしらさぎ。17時に打ち合わせから抜けだし、金沢へ最速で向かっている。 Bandcampからダウンロードし、かなり聴いているが、うまくイメエジが頭の中…

今日の雲の上: 鹿児島から中部国際空港へ

今日はよい天気。昼間の飛行が気持ちよい。 錦江湾に浮かぶ桜島を見ることができた。(右) 日向灘から海に飛び出る。 伊勢湾へ。多島海のような景観のなか、大きく旋回し、高度を落としていった。

鹿児島・Record station: 街のレコード屋さん

鹿児島中央駅のあたりで、隙間時間が1時間弱。探すと、レコード屋が一軒。 地方に行くと、レコード屋か本屋。レコード屋は値付けのー「揺れ」、本屋は地方出版が面白い。 インターネットの時代、レコードの値付けには統一的な相場感がある、確かに。だから、…

はじめて、来た、鹿児島

台風の心配をしながら、次の出張先へ。 噴煙は上がっていない。風が爽やかだ。 旧知のメンバーと合流し、昼食。付き合いでラーメン。

Tokyo 5-6AM

5AM: 闇のなかで色彩を追うような心象があって、画用紙に滲む水彩の記憶が蘇った。 6AM: 光のなかで陰翳を追うような心象があって、モノクロームの残像のなかに居た。

Alex Blake and Pharoah Sanders: Now Is The Time (1999) 偉大なB級奏者

金沢には「B級グルメ」と称するカレーとか餃子とかあるけど、「B級」は了解できるが、どこが「グルメ」なんだか分からない。B級と称することによる、人間の官能の深い部分を刺激するような「語感」があるが、肝心の食べ物の「食感」が官能の深い部分を刺激し…

雲流れる東京へ

雲流れる東京へ。台風の前の静けさか。今日の猟盤はお休み。

Misha Mengelberg: Who's Bridge (1994) 微妙な逸脱感が与える快感

ボクは怪談モノ、ホラーモノは、読書、映画ともにあまり関心がない。それでも、何かの拍子に読んだり、見たりするのだけど、おどろおどろしい仕掛けに満ちた演出よりも、日常から徐々に逸脱するような、微妙な感じ、がコワイ。(ここまで書いてシャイニング…

名古屋・栄:今朝は青空、だけど

昨夜は名古屋・栄で宿泊。先週の木曜日から夜は呑んでいたので、疲労気味。来週末まで休養日はないので、ここでリセット、が必要になっていたので、早く就寝。かなり楽になった。 いつだったか、はライヴを聴きに行ったり、したのだけど、今回はそのような余…

名古屋・栄「バナナレコード ジャズシンジケート」スキマ時間のレコード屋

今日は夜明け頃に起きて、早朝から出張。名古屋へ。 午前中は鶴舞、午後遅くは栄で仕事。合間にレコードをちょっと。 この店の特徴は品揃えのバランスの良さ。たまにヴィンテージ的レコードが安価にある。今回はなかったが。 まあレコード店で過ごす時間は楽…

(ECM1076) Barre Phillips: Mountainscapes (1976) 折り重なる音の色彩

折り重なる音の色彩は、北欧から英国にかけての冬の空、のよう。重く広がる雲、希に切れ目から見える暗い蒼。 そんな土地で生まれた音楽なんだろうな、と思う。バーレ・フィリップスは長い間、欧州の奏者だと思っていたのだけど、カルフォルニア生まれ。キャ…

金沢の夜・静かなバー

渓流で肋骨を折ってから、暫くは自重し、呑んでいなかったのだが、痛みが治まるこの頃は来客もあり、少し、出歩いている。 新幹線が通って以来、街中は少しざらついたような賑わいのなかにある、と思う。金沢の良さは、日常的に静寂が纏わり付くような街であ…

夏のお仕舞い

西瓜をあげるよって、連絡があって、S君のところへ。盛夏の頃よりは甘みは減っているらしいが。 近くの犀川・雪見橋のうえで、黄昏時を迎えた。まだ18時過ぎ。秋が駆け足でやってきている。断続的な土砂降りの合間、透き通った大気の向こうに、陽は沈んでい…

原武史:滝山コミューン 一九七四(2007、講談社) 痛みのある記憶

1962年生まれの原武史が、東京近郊の滝山団地で過ごした小学生時代に、学校で体験した「学級作り」の記憶を綴ったもの。ソ連の集団主義教育の導入研究を行っていた「全国生活指導研究協議会(全生研)」の影響が、小学生の視点(の形)で語られる。その細か…

備忘:ECMのジャケットデザインに関する記事

ECM

ECMのレコードについては、録音技師、録音スタジオに加え、ジャケットのデザイナに関するタグをつけている。 という感じ。でも、デザインに関することは、あまり知らない。 で、ECMのジャケットデザインに関する良い記事があったので、自分のための備忘のた…