K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Jazz (vocal)

ITS: It's wonderland(1981) ぐっと時代を思い出す

昨夜呑んでいたら、この急激な斜陽感はなんだろう、まずいねって話題。静かな月夜にしんみりとしてしまった。しんみりしたあとに、したたか酔ってしまったのだけど。 嵐の朝、雷鳴のなかで聴いていたのは、30年前の明るいコーラス。当時、NHK-FMのセッション…

笠井紀美子:Butterfly (1979) ここ数週間はGrooveする曲ばかり聴いていた

ジャズを聴きはじめた33年前の夏頃、FMラジオで油井正一のAspect in Jazzを聴いていた。これがボクの師匠のようなもので、正統的なジャズの歴史感が植え付けられたようなトコロがある。なんたって戦前からのジャズ・ジャーナリズムの泰斗だからね。その番…

The singers unlimited & Oscar Peterson Trio: In tune (1971) ピーターソンは聴かないけれど

カナダのジャズといえばピーターソンと思っていたのだけど

Nina Simone: Five Classic Albums Plus 店頭でみた廉価ボックスに刺激されるなんて

論、随分前からあるのだけど、いよいよ1960年代に突入しているのを目の当たり。Music Melonというレーベルの3枚組アルバムが990円。Blue Note, Riverside, Prrestige, Clumbiaなどのアルバムが5枚くらいカップリングされている。

Brigitte Fontaine (1972) 冬、雨の朝に

冬、雨の朝に聴く音楽じゃないと思うのだけど、こんなときに陰気な音を聴きたくなるなんて。どうかしている。

The singers unlimitted: The Complete A Capella Sessions 無限円還のような音となって

音楽に何か救いを求めたいときに聴く音楽、だと思う。 どこかに音楽で一杯の天国があって、その天国との糸電話のようなアルバムなのだ。

Billy Holiday: Jazz at the Philharmonic (1946) 洒脱って感じじゃないのだけど

そんな時期に気に入って聴いていたヴォーカル・アルバムが「ビリーホリディの魂」と題された日本での編集盤。A面が1946年にロス・アンジェルスで開催 されたJazz at the Philharmonicでの実況録音。粋とか、洒脱って感じじゃないのだけど、適当な軽さ(って…

笠井紀美子: Tokyo Special (1977)スペシャルであって欲しいとおもうのだけど

全曲が亡き安井かずみの作曲、作曲はいろいろ。ボクには鈴木勲の曲がとても格好良くて、矢野顕子(デビュー当時!)の曲がどう聴いても矢野顕子なのに驚いた。

The singers unlimited: A capella (1971) 音を聴くといふことに救いが欲しいならば

そんな感覚,音を聴くといふことに救いが欲しいならば,ボクが聴いているのは,コーラス・グループ:The singers unlimitedのA capella。男性3人,女性1名のコーラスが生み出す重層的、かつ純度の高いヒトの声を聴いていると、一歩,一歩、感覚が一つ上の…

Lina Nyberg:Brasillien (2001)  終わりかかった冬を惜しんで

このアルバムはスウェーデンの唄い手Lina Nybergのボッサ、MPBのアルバム。スウェーデン語で歌っているそうだ。ベースAnders Jorminのバックよろしく、なかなかジャズとして聴かせる。面白いのは微温の肌合いが気持ち良いボッサの温度がさらに下がっている。…

Joe Sample Lalah Hathaway:The Song Lives On (1999)ちょっと疲れたときには

このアルバムはクルセイダーズのキーボード奏者ジョー・サンプルとレイラ・ハザウェイの共演。レイラはダニー・ハザウェイの娘。ちょっと唄声が気になった から入手した。基本的にはJoe Sampleのアルバム。まあなんと30年以上前のCarmelとかRainbow seekerと…

Matt Dennis: Plays And Sings Matt Dennis (1958) なんか疲れた宵だから

今日はなんだか疲れている。そんな晩にはマット・デニスでも軽く聴きながら眠りに落ちたいなあ。

Blossom Dearie:Once Upon A Summertime (近所の酒場への進物3)

最近になって案外良くヴォーカルを聴くようになったのだけど、昔から良く聴いていたのはBlossom DearieのOnce Upon A Summertime。英国生まれ、だからLHRのAnnie Rossと同じような経歴なのだけど、低い音域のAnnieとは正反対の、高いキュートな唄声。とても…

L.Armstrong, D.Brubeck, Lambert,Hendricks and Ross: Real Ambassadors

Lambert,Hendricks and Ross(LHR)と いうのは半世紀前,そうボクが生まれた頃のジャズヴォーカルグループ。ジャズのヴォーカリーズとは器楽の音をなぞる唱法なのだけど、LHRはヴォーカリー ズのコーラスグループ。白人男性(L)、黒人男性(H)そして英国…

Lambert, Hendricks & Ross: High Flying

Lambert, Hendricks & Ross: High Flying (1961, Columbia)Gildo Mahoneys(p), Ike Isaacs(b), Jimmy Wormworth(ds)Annie Ross, Dave Lambert, Jon Hendricks(vo)--------------------------------------------------------------------------------------- …

The Tony Bennett-Bill Evans Album

Tony Bennettのビートを効かせない唄や甘めの声がBill Evansのピアノとの調和がいいのか,Bill Evans伴奏のTony Bennettアルバムになっていない.Evansの楽曲のムードを保って,その一見(いや一聴)甘い部分を,Tony Bennettの甘い唄い声でゆっくりゆっくり…

Blossom Dearie:Once Upon A Summertime (1958) 桜満開の金沢で聴く秘めやかなcuteな声を

Blossom Dearie:Once Upon A Summertime (Verve) Blossom Dearie(p,vo), Mundell Lowe(g), Ray Brown (b), Ed Thigpen(ds) 1958年録音 桜満開の金沢で今朝聴くLPを考えていたのだけど,Blossom Dearieがいいかな,と思った.3つ理由がある.(1)名前がBloss…

Eddie Jefferson: Live Liest

Eddie Jefferson: Live Liest (Muse) Eddie Jefferson(vo), Richie Cole (as), Eric Kloss (as) Mickey Tucker (el-p), Rick Laird(b), Eddie Gladdens(ds) 1976年3月26-27日New York "The Palace"で録音 気持ちいのいい春の夜に柳八目(輪島港の地物)を煮…

ガレタッソで浅川マキを聴く

今日は案外と冷たい大気が流れた一日だったけど,その冷たさと裏腹に,はじけそうな温さを感じたのは春だからなんだろうな.帰り道,震えながら河岸段丘の台地へ上がる長い坂路を歩いたのだけど,街灯の下,開花前夜の華はたいそう艶めかしいと思った. 昨日…

JAZZ会#2 ヴォーカルといえども十人十色(3/9開催記録)

Blossom Dearie:Once Upon A Summertime (Verve) Blossom Dearie(p,vo), Mundell Lowe(g), Ray Brown (b), Ed Thigpen(ds) 1958年録音 3/9にジャズ会#2を行った.テーマはKさんのリクエストでジャズヴォーカル.僕はヴォーカルがやや苦手で,正統的なファ…