K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

御茶ノ水ディスクユニオン:JazzのLPも少々(1980年頃のジャズへの偏愛を再確認)


Brecker Brothers: Don't stop the music 
70年代から80年代のFusionは録音もいいし、内容も選べばよい。でもマニア的な蒐集対象とは言い難く、とても安価だから嬉しい。ジャケットの亡きMicheal brecker(右)は若いなあ。ボクが彼をナマで聴いたのは2001年頃の米CambridgeのRegatta Bar。満席のところを交渉して、無理やり入れてもらったのが懐かしい。アメリカ人の良き融通を知った。オルガンとドラムのトリオで吹きまくっていたのが懐かしい。合掌。
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昨日の続きで、今度はジャズの蒐盤結果。枚数は少ないけど、充実しております。

クラシックと比較するとジャズのLPレコードやCDは高価である。これは中古もそうだし、新盤だってそうだ。

中古LPレコードの平均的な単価は、ジャズの場合は1200円くらい、クラシックの場合は800円くらい。CDも同じような比率の感覚。もっと感じるのはクラシックでの全集モノの豊富さ。先日からArgerichやHorowitzのDG盤全集や、DG111年記念の全集とかを買っているが、200円〜500円/枚。EMIのCiccolini全集で150円/枚くらい。JazzではColumbiaのMiles全集が評判を呼んだけど、それくらいかなあ。ジャズの世界にも「デフレ」の風が吹いて欲しいが、皆さんしっかりお金を出しているのだろうね。最近、クラシックのLP/CDがとても増えているのは、このお得感があることには間違いない。
(ここまで書いて、Joni MitchellとかDona HathawayのLPが欲しかったことを思い出した。御茶ノ水で彼らのLPを蒐盤する回遊ルートができていない。)

御茶ノ水では、ジャズのほうもチェックをしているが、上記デフレ感覚からなかなか手が出ない、が正直なところ。とは云え、毎回、ECMを中心としたLPのチェックは行っているのだ。70年代のピアノのアルバムを中心に。Keith Jarrett, Steve Kuhn, Chick Corea, Art Landeなどなど。CDはイタリア系。今回は不作。結局、廉価盤(所謂、餌箱)を漁って、8枚2800円でお仕舞い。局所的にはここもデフレ。

それにしてもテキトーに掴んだ8枚を帰ってから確認すると、1970年代から1980年過ぎまで。見事に、1980年当時のジャズ聴きはじめ時代に買い逃がしたモノを手にしているのには驚いた。初見のジャケットは一枚もないからね。1980年頃のジャズへの偏愛を再確認してしまった。

ジャズのLPレコード
1.Brecker Brothers: Don't stop the music (米Arista)


2.Native Son: Coast to coast(日Victor) 二枚組

日本の代表的なFusionバンド。マクセルのテープのCMに出ていたなあ。
米国ツアーのメンバーをみると,tbやvoが増えている。
オリジナルメンバーの亡き川端民生も抜けている。薬物で捕まった後のツアーのようだ。

3.Stuff: Stuff it (米Warner)

タバコのジャケットのLPはニキさんに貰ったので、こちらも入手。
実はコーネルデュプリーが好きなんです。

4.Bennie Wallace: Big Jim's Tango(独Enja)

うひゃ、これが餌箱にあった!Dave HollandElvin Jonesのトリオ。
ボクは彼のウネウネなテナーが変だから、案外好きだ。
彼のデビューアルバムThe Fourteen Bar BluesはNYCのPublic theaterのライヴで1978年。
同日にAECや山下洋輔3も出演して、山下洋輔3の演奏がHot Menuで出された記憶がある。

5.Don Alias: Stone Alliance(米PM):同じジャケットはネットでみつからず
 
これも、うひゃ.PMレーベルのものは見つけたら買うようにしているが当たらない。
Post Weather reportと云われたバンドだけど、Don Aliasも早々に亡くなった。
Jacoの最初のアルバムでの冒頭のJaco/DonのデュオDonna Leeは忘れがたい。

6.George Benson: In concert-Carnegie Hall(日CTI)

最近、中年音楽狂氏のBLOGで紹介されていたが、とても良いPOPなJazz。
BensonのLPアルバムの楽しみ方の真髄は「顔の変化」じゃないかな。
この頃の「田舎臭いオッサン」が,ワーナでは次第に「ソフトでメロウなLA風オジサン」に変化していく。
この手の変遷はM.Jacksonだけじゃない。
ボクは最近CTIが気になっていて、選べば良質のJazzが素敵な音質で楽しめる。
多くの録音がヴァンゲルダーなので。
帯の惹句が恥ずかしい「ジョージ・ベンソンがトップ・アーチストに成長させたことを
万人に知らしめたグレイトなステージだった」
ボクはカタカナ英語を極力使わないようにしています。グレイトなステージはねえ。

7.Oregon: Friends (日本盤,Vanguard)

ECM以外でのOregonを聴いてみたかったので。

8.秋吉敏子・ルータバキンビッグバンド:トシコから愛をこめて(日Baystate)

ボクはビックバンドが手薄なので。聴くと案外いいのです。日本調の曲は、少しコケルことがあるけど。